車中泊

【凍死しないために】極寒車中泊でどこまで寒くなるかを計算する方法

以前の記事でご紹介した北海道の温度データのグラフを一つの式でまとめられそうな予感がしたのですが、気づけばもう夏。

がしかし、先日やっと見つけました。極寒で冷えていく車内の温度変化を表すであろう数式を。

ハイエース冷却のモデル

※熱伝導については、こちらのサイトを参照しました。 もっと知りたい! 熱流体解析の基礎

極寒で冷えていくハイエースを、下図のようにモデル化しました。

(ちょっとひどい図ですが、それは置いておいて)

ハイエースの熱容量をC (J/℃)

ハイエースの全表面積を S (m2)

熱伝導によるハイエースから外界への熱流速を q (W/m2)とします。

このとき、ハイエース車体の熱伝導率をλ(ラムダ)とすると、熱の放出速度Q=qS= -λ×dT/dy×S

ここで、dT/dyは温度勾配と呼ばれ、温度の高い部分と温度の低い部分の間の温度の勾配のことを指しています。

下記を仮定して話を単純化します。

1.ハイエースからの熱の放出は、熱伝導によってのみなされる。(対流、輻射による熱の移動は無視する)

2.ハイエースから外界への熱伝導は、すべて同じ温度勾配でなされる。

3.この温度勾配の値は、ハイエース車内と外界の温度差に比例する。

すると、

4.ハイエースの温度の低下速度は熱の放出速度に比例し、

5.熱の放出速度は温度勾配に比例するので、

ハイエース内部の温度の低下速度はハイエース車内と外界の温度差に比例する

ということになります。

続きを読む

極寒北海道でディープサイクルバッテリーの持ち具合を試す

極寒でのディープサイクルバッテリーのもちはどうなる?

今年の冬に北海道に出掛けた際は、インバーターに積算電力計を繋ぎ、使用した電力を測定しました。今回は、このデータを元に、冬の北海道でディープサイクルバッテリーがどれくらいもつのか計算してみました。

使用した積算電力計はこちら。           

節電 エコチェッカー ET30D

積算電力の他、そのときに使用している電力、通算通電時間なども表示させることができます。

なお、DCDCコンバーターが供給する12V電源を使用するとこの積算電力計でカウントできないため、今回の旅行中12V電源は使用しないようにしました。

電源として使用したバッテリー

過去の記事、ハイエースソーラーサブバッテリーを4個に増やすのに一苦労でご紹介したとおり、ACDelcoM27MFを2個直列に繋いで使っています。

そして、2個直列のバッテリーを、バッテリー1、バッテリー2の2系統持ち、これらを切り替えて使用できます。(つまり、合計4個のバッテリーを積んでいます)

旅行中に使用した電気製品

電気ポット

こちらの記事(車中泊の車載バッテリーで使いやすい低消費電力の電気ポット)でご紹介した電気ポットです。消費電力は430W

コーヒーとカップラーメンのために一日1~2回、500cc~1リットルの湯を沸かしました。

続きを読む

【暑さ対策】カーテン取付でハイエーススライドドア全開

暑い夏はスライドドアを開放したい

いよいよ暑くなってきました。停車中はスライドドアを開け放したいのですが、車内が丸見えになるのが辛い。わたしだけならまだしも、家族がいる時には丸見えは極力避けなくてはなりません。

そこで、スライドドアを開放しても中が見えないようカーテンを付けることにしました。

まずは市販のカーテンを探してみたのですが、市販は窓用のみでスライドドアを開けた状態で開口部を目隠しできるものは見つけられませんでした。

防虫ネットは見つけたのですが、頻繁に出入りするのでやはりカーテンが欲しい。

自分で作ることにします

簡単に済ませるなら天井にフックなどを取り付けてカーテンをぶら下げるようにすれば良いのですが、外した(もしくは外れた)時にカーテンが邪魔です。また、どうせ付けるなら簡単に開閉できるようにして走行中に後部座席に直射日光が入るのを防げるようにしたい。

そこで、スライドドア上部に市販のカーテンレールを取り付けることにしました。

どうやって取り付けよう?

内張のピラー部に穴を開けて取り付けるとすると、二箇所でしか固定できません。一方、カーテンレールは直径2.7mm、もしくは3.5mmの木ネジで数カ所を壁に固定するものが多いようです。

つまり、この穴を利用して直接ピラーに固定しようとすると、M2、もしくはM2のネジを使わなくてはなりません。これは細すぎていかにも頼りない。何かの拍子にカーテンに力がかかると、ネジがピラーから外れてカーテンレールごと落ちてきそうです。

そこで、ちょっと不格好ですがカーテンレールを角材に取り付け、その角材をピラーに取り付けることにしました。これならカーテンレールのブラケットを2個と言わずに全て利用できるので強度がアップします。

材料をそろえる

A)     カーテンレール

力がかかっても壊れにくく、仮に落ちてきても被害が少ないよう、軽くてしなやかなものを選びました。伸縮式なので長さは1mから2mの間で調整できます。

角型 伸縮 カーテンレール 2m シングルタイプ (ホワイト)

B)     角材を内張に開けた穴に固定するためのプレート(ステンレス)

固定にはM6のネジを使いたいので、直径6.5mmの穴が開いたプレートを購入しました。ステンレスでなくても良かったのですが、欲しいサイズでユニクロのプレートがなかったのでやむなく。

続きを読む

エンゲル冷蔵庫MD14F-D用ACアダプター自作

おことわり

本記事を参考にACアダプターを製作される場合は、必ずACアダプターの電圧、電流、回路の極性が正しいこと、ショートやACアダプター本体の過熱などが無いこと等を十分確認してください。

また、製品取説の注意書きには純正品以外は使用しないよう記載がありますのでご留意ください。

まえがき

エンゲルポータブル冷蔵庫MD14F-Dは、車内で使えるシガーソケット用ケーブルは付属しているのですが、ACアダプターは別売りとなっています。

純正のACアダプターは1万円以上と、結構お高い。

エンゲル冷蔵庫用ACアダプター製作
アマゾンでは10,800円也

そこで、ACアダプターとシガーライターソケットを別々に購入して自作することにしました。

部品を選定

ざっと調べると、ACアダプターには、スイッチング式、非安定化式、安定化式の三種類があり、一般に売られているACアダプターはスイッチング式であるとのこと。

非安定化式は、ノイズが少ないため、音響機器などに使われているが、電流値によって電圧が変化するのでその装置専用の設計となり、使い回しはできないようです。

エンゲル製造元、藤澤電気のホームページによると、エンゲルポータブル冷蔵庫MD14F-Dの電圧は直流12V、定格電流は2.8Aとありますので、通常の仕様であれば電流値はこれを超えない、ということになります。

まあしかし、何かあっては困るので余裕を見て容量5Aのものを購入しました。

こちらはモノタロウで購入。

ACアダプター12V5A

エンゲル冷蔵庫用ACアダプター製作
12V,5AのACアダプターを購入
続きを読む

2千円で夏の車中泊を快適に ハイエースリアゲート簡易網戸

夏の車中泊に備える

冬の北海道をなんとか乗り切ったのもつかの間、そろそろ暑くなってきました。

冬の寒さはたくさん着こめば何とかなるのですが、暑いのはどうしようもありません。乗用車で車中泊をしていた頃は、夏場は夜眠れないので車中泊旅行は避けていました。今年は、万全の準備で夏でも車中泊旅行へ出かけられるようにしたいものです。

夏の車内温度を下げるには?

大型のキャンピングカーですとサブバッテリーの電力でエアコンを使う、という方法もあるようですがスペース、費用の問題から私の車ではこれは無理。もっと簡単・安価な方法で行きたいと、いろいろ考えてきました。

金をかけない方法としては、以下の3つくらいでしょうか。

  1. 窓からの太陽光による熱の流入を防ぐ
  2. 窓とハッチを開けて空気の流入を促す
  3. 車内に氷を入れたバケツを置いて温度を下げる

1.項は、冬用に作った断熱パネルを使えば夏でも太陽光による熱を遮断できます。

2.項は、昨年製作した換気扇と合わせて後部ハッチに取り付ける簡易網戸を準備することにしました。(正確には網戸ではなく、ですね…)

今回は、こいつの作り方をご紹介いたします。

3.項は、別途準備していますので、うまくいきましたら別途ご報告します。

なお、この簡易網戸は、48riderの下記の記事を参考にさせていただきました。

夏の車中泊に!リアゲート半開きロック可能なゲートストッパー 〜ハイエース車中泊〜

製作手順

網戸本体

網戸の本体は、こちらを使いました。

シンセイ 防虫ネット 1mm目 180cm×10m 

なお、これのサイズは180cm×10mですが、180cm×5mもあります。後部ハッチだけなら5mで十分

4ナンバー(標準ボディ、標準ルーフ)の場合で、ハッチ開口部を覆うのに必要な網のサイズは1.8m×1.8mくらいです。従って、ワイドボディの場合は防虫ネットの幅=180cmでは足りないので、適宜縫い合わせが必要です。

ダイソーに行けば網戸の網は売っているのですが、サイズが小さいのと網にコシがあってハッチにふわりと被せにくそうだったのでこの防虫ネットを使いました。

網を固定するマグネットを作る

固定用マグネットには、ダイソーの超強力マグネット13mmとマグネットメモクリップを使います。

超強力マグネット13mmは本当に強力で、間違って財布の入ったポケットに入れたりするとたちまち磁気カードが駄目になってしまいますので注意しましょう。

ハイエース用簡易網戸
ダイソーの超強力マグネット
ハイエース用簡易網戸
ダイソーのマグネットメモクリップ

マグネットメモクリップにも磁石は付いているのですがこれは磁力が弱く、網を固定するだけのパワーが無いのでマグネットメモクリップのマグネットに超強力マグネット13mmを貼り付けます。

なお、写真を撮り忘れたのですが、マグネットメモクリップ本体とマグネットは両面テープで接着されており、こちらも外して両面テープを除去し、接着剤で接着しなおします。(そうしないとネット脱着時に超強力マグネット13mmに負けてこちらが剥がれてしまいます)

接着剤はコニシのボンドを使いました。(これも買ったのはダイソーです)

ハイエース用簡易網戸
マグネットメモクリップのマグネットにボンドを塗ります

接着すると、こうなります。

ハイエース用簡易網戸
超強力マグネットにもボンドを塗って貼り合わせます

なお、今回製作した後部ハッチ用の網の固定には、この超強力マグネット+マグネットメモクリップを現時点で11使用しています。

つまり、超強力マグネット13mmが3セットマグネットメモクリップ2セット必要です。

固定ワイヤーを準備

防虫ネットをハッチの開口部に固定するワイヤーには、ダイソーの網戸押さえゴムを使います。太さ4.5mmと3.5mmがありますが、今回は4.5mmを使いました。(3.5mmでもOKかもしれませんが、試していません)

ハイエース用簡易網戸
ダイソーの網戸押さえゴム

網戸押さえゴムに超強力マグネット+マグネットメモクリップを配置

ダイソーのクリップ付きマグネットを使って防虫網の端を上にしてぶら下げます。

(ハッチからぶら下がっているゴム紐やフックは今回の作業とは無関係ですので無視してください)

dav

先程接着した超強力マグネット+マグネットメモクリップで網をハッチ開口部に固定していきます。

超強力マグネット+マグネットメモクリップの大体の位置が決まったら、網戸押さえゴムにクリップを取り付けます。嵌合が非常にきついのですが、樹脂製のものさしを使うと比較的楽に入ります。(わたしは素手でやって爪の間にクリップが食い込んで出血するはめに)

ハイエース用簡易網戸
クリップに網戸用押さえゴムをある程度押し込みます
ハイエース用簡易網戸
あとは定規で奥まで押し込みます。(実際は両手でやっています)

マグネットを取り付けた網戸押さえゴムを使って防虫ネットをハッチに固定し、虫の入る隙間ができないよう超強力マグネット+マグネットメモクリップの位置を微調整します。超強力マグネットのおかげで網戸押さえゴムをある程度の力で張ることができます。

ネット下端の切断位置を決めてホチキスで仮止めします

ハイエース用簡易網戸
ホチキスで仮止め

ダイソーで買ったテグスと大きな縫い針を使ってネット下端を縫います。(ほつれ止めのため)

縫い針セットはたくさん入っていますが使ったのは一番長い針だけです
ハイエース用簡易網戸
ほつれない程度にざっと縫います

縫い終わったら糸の初めと終わりを縛って防虫ネットの下端をハサミで切断すれば出来上がり。

ハイエース用簡易網戸
下端をハサミで切りました

この状態で、冒頭に記載した48riderが紹介されているリアゲートストッパーを取り付けるとこうなります。

多少ネットに隙間があっても、蚊取り線香をたけば多分大丈夫でしょう。

ハイエース用簡易網戸
使用状態

費用(価格は2018/04/24現在)

シンセイ 防虫ネット 1mm目 180cm×5m 1個 909円(税込み)

ダイソー 超強力マグネット13mm 3セット 300円+税

マグネットメモクリップ 2セット 200円+税

ダイソー クリップ付きマグネット 1セット 100円+税

ダイソー 網戸押さえゴム4.5mm 1個 100円+税

ダイソー 縫い針セット 1セット 100円+税

ダイソー テグス9号 1個 100円+税

ダイソー ボンド 1個 100円+税

トータルで約2,000円です。

超強力マグネット+マグネットメモクリップの配置

現状、各部の超強力マグネット+マグネットメモクリップの配置は、こんな感じです。(黄色の矢印が超強力マグネット+マグネットメモクリップの位置)

画像は、後部ハッチを後ろから見て右上から順番に時計回りで見ています

やってみたらこういう配置になった、というとりあえずの目安ということで。

右上

右中

右下

下右

下左

左 上に二個接近しているのは、ここが網戸押さえゴムの切れ目だからです。

上左

上右

以上、読んでくださりありがとうございます。


暑さ対策の関連記事一覧はこちらです

続 ハイエース 二段ベッドキットが快適に使える小ネタ

ハイエースに設置した二段ベッドキットは引き続き大活躍

今のところは下段だけでも夫婦と小学生の娘の三人でなんとか眠れるので上段を使う機会は殆どないのですが、上段設置用の柱と梁を利用していろいろなものを取り付けることができます。

ですから、仮に上段を使わないという方でも、この柱と梁を利用するためにこの二段ベッドキットを購入するのはありだと思います。(だって、よくできているのに価格が安いですから)

以前の記事に続き、2月末~3月にかけて北海道にでかけたときにわかった問題点を解決するために新たにいくつかの新ネタを実用化しましたのでご覧ください。

1.5リットルのペットボトルを置きたい

世間では不健康と言われていますが、わたしはコーラが大好きで時々無性に飲みたくなります。(いや、ほぼ日常的に飲んでいるというべきか…)

そこでいつもハイエースにはコーラを積んで出かけるのですが、500mlのペットボトルは安くても税込み80円位しますので、1.5リットル140円くらいで売っていることを考えると非常に割高です。そうなると1.5リットルのペットボトルを積みたいのですが、どうもあいつは収まりが悪くていけません。

ベッドの上に置くとコロコロ転がるし、フロアに置いてもすぐに倒れて乱雑さ倍増。何か良い手はないかなあ、と思っていたところ、荷室の側面にデッドスペース発見。そこで、これを活用すべくペットボトル置き場を作りました。

この写真は、荷室の運転席側側面を、前の方から見ています。

ハイエースベッドキット
デッドスペースに1.5リットルペットボトルを収納します
続きを読む

エンゲル冷蔵庫でビールを凍らせずにキンキンに急冷する方法

温度設定の基準が曖昧

ポータブル冷蔵庫のベストセラーといえば、 エンゲルMD14F-D

ウリは、ポータブルながら氷も作れる強力な冷却能力。

その温度調整はダイヤルで調整できるのですが、どこに合わせたら何度になるのか、詳細はよく分かりません。

ダイヤルの横に簡単な表がありますが、ダイヤルを2にしたらどうなるのか? 1と2の間ならどうなるのか? などは謎のままです。ビールを凍らせずになるべく早く冷やすにはダイヤルをいくつにすれば良いのか? もわかりません。

エンゲルポータブル冷蔵庫MD14F-D
ダイヤルの横には、ダイヤルと温度の関係が記載されています

そこで、わたしが所有するエンゲルMD14F-Dを、何も入れない状態でダイヤルを変えてながら温度を測定することでダイヤルの位置と冷却温度の関係を調べてみました。

測定に使ったのは、毎度お馴染みの温湿度データロガー。二台あるので、一台を冷蔵庫の中、もう一台をに置き、冷蔵庫の中と外の温度を記録します。

エンゲルポータブル冷蔵庫MD14F-D
庫内にシチズンコードレス温度計とデータロガー、庫外にデータロガーを配置します。

なお、庫内データロガーの横にあるのは、これも以前ご紹介したシチズンコードレス温湿度計です。これがあれば、庫内の温度がリアルタイムで分かりますので、測定を区切る目安が判断できます。

続きを読む

極寒車中泊で車内温度=外気温+5℃ の維持に必要なもの

概要

先般、下記の記事にて極寒の北海道における寝心地についてレポート致しました。

極寒でエンジンを回さず快適車中泊する6つのコツ

この中でもご説明しましたが、今回の北海道旅行では全行程の車内温度と外気温度を温湿度データロガーで測定、記録しました。

帰宅後にこのデータを抽出してチェックしたところ、面白いことが分かりました。

断熱のみでは車内の温度は外気温+2℃が関の山

これまでの記事では、ボディの断熱に加えて、下記のような対策を施して断熱の効果を検証してきました。

  1. 窓にスタイロフォーム製断熱パネルを取り付ける
  2. さらにその上に断熱性のあるウレタン製マットレスを敷く
  3. ベッド上面の全面側を銀マットで塞ぐ

人間の体温や電気毛布で気温を上げるのは難しい

下記のグラフは、自宅で行ったテストで、車内に電源を入れた電気毛布を二枚配置して気温を測定したものです。黄色のマーカーが車内温度と外気温度の差で、これが高いほど車外に比べて車内が暖かいことになります。しかし、電気毛布を発熱させたとしても翌朝の車内温度はせいぜい外気温+2~3℃程度でした。

ハイエース断熱化
これまでのテストでは、断熱の効果を明らかにできませんでした
続きを読む

マイナス20℃極寒北海道で快適車中泊する6つのコツ

極寒車中泊人体実験のため、北海道へ出掛ける

今回北海道へ行った一番の目的は鉄道の写真を撮ることです。そしてもう一つの目的は、極寒でどうすれば快適に車中泊できるかをテストすることでした。もちろん、エンジンを掛けるFFヒーターを取り付けるかすれば快適なのは間違いないのですが、それでは面白くありません。

そのため、車の屋根や壁に断熱材を埋め込んだり電気毛布を入れたままで車内の温度変化を測ってみたりしてきたわけです。このあたりは、過去の記事、冬でも快適車中泊 ハイエース断熱化で車内温度はどうなる? あたりをご参照下さい。

いきなり極寒の洗礼を受ける

今年の北海道は年明けから猛烈な寒波が度々押し寄せていました。寒波は吹雪とセットで来襲し、撮影の機会も奪われるため天候が良くなるのを待っていたら二月の終わりも近づいてきました。

一ヶ月予報では二月の末から天候がやや回復するとのことだったので、半ば見切り発車で2018年2月27新日本海フェリーで苫小牧に上陸しました。苫小牧着は夜なので、その日は占冠の道の駅まで走り、そこで車中泊することにしました。

車を停めて温度計を見ると…。マイナス20でした。

車の温度計
車の温度計はマイナス20℃
続きを読む

豪雪に閉じ込められそうになったらやるべきこと4点

北海道で雪に閉じ込められてしまった

今回の北海道行きは、もともと1月中旬に出発するつもりだったのですが、北海道がたびたび寒波や吹雪に襲われ、なかなか出発できず結局2月下旬の出発となりました。

それなのに、不運にも「数年に一度」の荒れた天気に遭遇することに。

2018年2月28日(籠城1日目)

2月27日の夜にフェリーで北海道に上陸し、28日は富良野線を撮影。午後から曇ってきたので翌日の天候次第で富良野にも道東にも行けるよう、南富良野町にある道の駅南ふらので車中泊をすることにしました。

地図
道の駅南ふらのの位置

午後三時頃には道の駅周辺はまだ晴れていました。(間抜けにも自分の影が入っていますね…)

道の駅南ふらの
この頃はまだ余裕でした

しかし、このとき既に「数年に一度の悪天候」になるとの予報が出ていました。

ただ、この時点では積雪が増えるのは道東で、南富良野町はさほどではなさそうでした。

豪雪
道東で大雪との予報
続きを読む