ハイエースサブバッテリーをコンセント電源で充電できるよう改造する

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目次

目指せスリーウェイ充電

先般の記事で走行充電をDIYで追加したことをご報告しましたが、調子に乗ってAC100Vを利用した充電装置も取り付けることにしました。

これがあれば、明日の出発までにバッテリーを満タンにしておきたいが曇っていて充電できない、といった時に役に立ちそうです。それに、ソーラー充電、走行充電、AC100V充電と3つそろっているとちょっと格好良さそうです。

今回の外部充電追加は、家庭のコンセントから取った100Vの交流電源をソーラーパネルの公称最大出力動作電圧に等しい36V直流に変換したうえでソーラーシステムのチャージコントローラーに供給してやろうという算段です。

下記のブロック図で言うと、前回実施した走行充電追加が青い部分、今回実施するAC100V充電追加が赤い部分です。

スイッチング電源はACアダプターの一種で、電圧、交直流の変換を行う装置です。

これをバッテリーに直接つなぐのではなくソーラーのチャージコントローラー経由とすることで、過充電の危険を避けることができます。

手配した部品

スイッチング電源

例によってMonotaROで36V、75ワットのものを購入しました。

出力が大きいほど充電も速いのですが、この75Wのものでも一昼夜で75W×24h=1,800Wh程度の充電が可能なので、通常のバッテリー消耗であれば105Ah=1,260Wh×2個の直列つなぎを一昼夜で満タンにできるだろうと考えました。(そして、出力が高いと価格も上がり、失敗したときのダメージも大きいので)


MonotaROホームページより引用

購入価格は5,790円+消費税 です。

トグルスイッチ

いつものやつです。これで4個目。

今回の用途には完全にオーバースペックなのですが、下手に型番を変更すると端子のネジ径が違っていたりして厄介なことになりますので。

MonotaROホームページより引用

コンセントプラグ

これはダイソーの延長コードを買ってきて使いました。200円+消費税。

新品の時の写真は撮り忘れました。

結線と部品の取り付け

スイッチング電源のメーカーが倒産していた

MonotaROから部品が届いたので、さあ取り付けようと思ったのですがスイッチング電源の取説がありません。ウェブでダウンロードせよと書いたペラ紙が入っているだけ。

そこで、ペラ紙の指示通りスイッチング電源のメーカーであるイーター電機工業のホームページからダウンロードを試みました。

すぐにダウンロードできるわけではなく、ダウンロード依頼を送って返事をもらい、その後ダウンロードができるようになる、というスタイルです。しかし、待てど暮らせど返事が来ない。

どうしたんだろう、と思っていたら、こんな記事を見つけました。倒産していたんですね。返事が来るわけがない。

ヤフーニュースより引用

取説をネットで発掘する

今でこそMonotaROでは「販売終了」となっていますが、当時(2019年1月)時点では普通に販売していましたので、おそらくMonotaROも倒産の事実を知らなかったのでしょう。頼めば商品を別のメーカーに交換してくれるでしょうが、そのやりとりの時間がもったいないのでどっかに取説が転がっていないかと調べたら、ありました。

Manualzzというちょっと怪しいサイトです。

ここで検索して出てきたマニュアルをダウンロード。

ダウンロードした取説は、担当者名と訂正履歴まで入った社内用の表紙がついています。

このサイトはこんな内部資料をどうやって入手したのでしょうか?

(下記画像は、個人名を消去してあります)

ともかく、これで必要な情報は手に入りました。

結線作業

取説の記載に沿って、下図の①と②にチャージコントローラーへのケーブルを、④、⑤に100V用コンセントを結線します。

なお、AC(L)AC(N)の区別は、検電ドライバーを使うと確認できます。AC(L)が、検電ドライバーが光る側です。

また、③のアース線は、ダイソーのコンセントケーブルには(当然ながら)装備されていないので、1.25SQの電源ケーブルを別途用意しました。

前回の走行充電装置追加に比べると、結線作業量は1/3くらいですみました。

こちらが結線済みのスイッチング電源本体。電源が入っているので緑色のパイロットランプが点灯しています。

こちらがトグルスイッチも含めて結線した状態です。

部品取り付け

例によって、結束バンドでダイソーのワイヤーラックに部品を縛り付けます。

テスト運転

スイッチの動作確認、導通確認を行った後、充電テストをしました。

スイッチング電源のコンセントを庭のコンセントにつなぎ、スイッチを入れると、チャージコントローラーで充電が始まりました。

このときの充電電力は70W。スイッチング電源の定格出力が75Wですので、ほぼ定格の値が出ています。

バッテリー1に取り付けた電圧計は27.2Vを示しており、充電が行われていることが確認できます。

なお、このときスイッチング電源の消費電力は100W程度あり、30Wくらいが充電に使われずに消費されている計算です。あまり効率がよくありませんね。

また、この後ほぼ満充電になってチャージコントローラー側の充電電力表示がゼロになっても、スイッチング電源の消費電力は30Wでした。常に30W余分に消費されている模様です。

バッテリーの表示窓は当てにならない

もう一つ、今回はベッドの床を持ち上げてバッテリーが見える状態で充電したのですが、バッテリーの充電状態を表示する表示窓が、いくら充電してものままでした。(赤というのは、充電量50%以下、という意味です。)

これ以降もバッテリー充電器を使っていろいろやってみたのですが、ずーっと、2個とも赤のままで変わりませんでした。

よって、この表示窓はあまり信用してはいけない、ということがわかりました。

かかった費用

  • スイッチング電源 5,790円+消費税
  • トグルスイッチ 1,690円+消費税
  • コンセントケーブル 200円+消費税
  • その他ケーブル、端子など 数百円

合計9,000円程度

以上、読んでくださりありがとうございます。

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