惜別 三江線 絶景撮影地26選

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Overview: Sanko line was abolished in March 2017. This article was written before the abolition to introduce Sanko line’s beautiful shooting spots to railway photographers.

この9月に、廃止前に三江線に乗っておきたいという友人に付き合って三江線沿線に出掛けました。わたしは既に乗車済みでしたので今回は久しぶりに撮影をすることに。

中国地方の路線では、木次線、芸備線は撮影したのですが、三江線は列車本数が少なく効率が悪そうに思えたため撮影はしていませんでした。正直、芸備線、木次線で撮影できた写真があまりぱっとしなかったため、三江線への期待も限りなく低かったのです。

がしかし、この9月の撮影でその認識を改めなければならないことを思い知りました。三江線は素晴らしい被写体だと思います。今は、わたしのお気に入りの高山本線にも勝るとも劣らない、という認識です。それにもう少し早く気づいていれば、何を置いても今年の桜の時期に出掛けていたのですが、今となっては後の祭りです。

目次

撮影スポットを三次側からご紹介します

せめて廃止前にそれに気づけたことに感謝し、残る紅葉と雪のシーズンを逃さず捉えたいと考えています。

友人に付き合って以降も、2回撮影に行きました。今回は、この、都合3回の撮影で見つけた撮影スポットをご紹介します。(このブログでは初めての最新データ入り絶景撮影地ガイドです)

まだ島根県側が充分に開拓できておりませんので、撮影スポットは三次寄りが多くなっています。

尾関山-粟屋間

サクラの名所、尾関山公園からの撮影です。展望台の一番上(地図上の黄色の矢印付きの吹き出し)から三次側を俯瞰できます。

三江線撮影スポット
尾関山公園展望台からの俯瞰
地図
上の写真の撮影地(黄色の矢印)    下の写真の撮影地(ピンクの矢印)

また、公園の反対側(地図上のピンクの矢印付きの吹き出し)からは江の川を渡る列車を撮影できます。

三江線撮影スポット
江の川を渡るキハ120を俯瞰

粟屋

ここはGoogleマップ+ストリートビューを使った机上ロケハンで見つけました。(詳細はGoogleマップで三江線絶景撮影地をデジタルロケハンご参照)

国道から分かれて山側に上がっていく道があり、この道を上っていくと、右に曲がる手前でこの景色となります。なお、撮影地近辺は車を停めるスペースはありませんので、車は下に置いて歩いて上がるのが良いと思います。

三江線撮影スポット
三江線キハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

長谷-船佐間

ダムの脇から撮影します。ダム湖ですのでいつでも水鏡OK。

三江線撮影スポット
ダム湖の横を走るキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

信木-式敷間

ここは、Googleマップで三江線絶景撮影地をデジタルロケハンでご紹介した場所です。作木町運動公園まで車で上がり、駐車場に止めて「展望広場」に向けて歩きます。駐車場から10分も歩けば展望広場です。展望広場からは樹木が邪魔して撮影が難しいので、その手前の、道が川側にせり出した場所から撮影しました。(地図の「3」と書かれている位置)

箱庭風のちょっとメルヘンチックな風景が撮影できます。

三江線撮影スポット
三江線キハ120
上の写真の撮影地(3と書かれた吹き出し)    下の写真の撮影地(2と書かれた吹き出し)

展望広場の上に鉄塔があるのですが、鉄塔の西側を登ると左に降りる山道があり、木々が生い茂っていますがそのすき間から式敷駅を俯瞰撮影できます。(下の地図の「2」と書かれている位置)

三江線撮影スポット
鉄塔付近拡大図

駅を見通せる木々のすき間は小さく、1回に一人しか撮影できません。

三江線撮影スポット
式敷駅

同じ場所から式敷駅上流の鉄橋も撮影可能です。

なお、この場所からの写真二枚は、周囲に映り込んだ葉っぱをフォトショップで誤魔化しました。ごめんなさい。

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120

たまたま稲が干してありました。これがないとちょっとさみしいかもしれません。(黄色い矢印の付いた吹き出しの位置で撮影)

三江線撮影スポット
三江線キハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地(黄色の矢印)

こちらは、1キロほど上流です。橋のたもとに車を停めて、上流側にある鉄橋を撮影します。撮影位置は、黄色の矢印の吹き出しです。

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地(黄色の矢印)

式敷-香淀間

対岸を行く列車を撮ります。ややごちゃごちゃしていて列車が目立ちにくいです。

三江線撮影スポット
列車はどこ?
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

香淀-作木間

この鉄橋は人気撮影地です。立ち位置を選ばないと西側にある自動車用の橋がかぶります。

三江線キハ120
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

ここも、道路を走っていると、「おお!撮らずにはいられない」と思ってしまう撮影地です。(そして撮ってしまいました)

三江線撮影スポット
撮らずにはいられない
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

カヌー公園の少し上流にあるカヌーの船着き場へ降りていきます。

ここもネットで見ると皆さんいろんな方向から撮影されており、定番撮影地のようです。

カヌーがとまっているとこういうベタな写真も撮れます。

三江線撮影スポット
三江線定番スポット
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

ここは水鏡なのですが、雑草が茂って川面が隠れてしまいます。

ま、時間があったらどうぞ。

三江線撮影スポット
草に隠れる水鏡
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

江平

ここも人気の撮影地です。茶色い瓦の小さな集落が三江線らしさを醸しています。

集落の向かい側(☆印付近)で撮影されている方が多いようですが、わたしは吹き出しの位置(橋のたもと)から撮影しました。

三江線撮影スポット
三江線人気スポット
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地(吹き出し)

この場所からですと、上流側からやってきた列車を集落の前で撮ったあと、下流に走り去っていく様子もちょっと動くだけで撮影できます。(実は駅に停車中の様子も撮影したのですが、これは今ひとつでした)

三江線撮影スポット
振り返って後追い撮影

伊賀和志-宇津井間

トラスが線路の下にあるのは珍しくありませんか?(わたしが知らないだけ?)

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

宇津井-石見都賀間

先ほどの鉄橋とともに、「密林を走る鉄道」のような風情。列車に赤や緑の派手な塗装をすれば、東南アジアと勘違いしそうです。

このあたりは人家もなく、別の意味で三江線を象徴する場所、と言えそうです。

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

ここもGoogleマップで見つけました。離合が難しい狭い道ですので、自信のない方は歩いてきましょう。(わたしは歩きました)麓の集落の、道が細くなる直前のところから歩いて30分くらいでしょうか。写真のような展望台(?)がありますので、ここから撮影します。ここは列車が目立ちませんね。わざわざ歩いてくるほどの場所じゃないかも。

三江線撮影スポット
展望台(?)から撮影します
三江線撮影スポット
ちょっとごちゃごちゃしてます
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

展望台から少し進むと同じ列車を別の角度から撮れます。

三江線撮影スポット
同じ列車を別の角度から

岩美都賀-石見松原間

ここには行くつもりはなかったのですが、道を間違えて迷い込み、カメラを構えている人を見掛けてわたしも真似して撮りました。悪くないです。

三江線撮影スポット
迷い込んで見つけた俯瞰撮影地
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

沢谷-浜原間

川がぐるーっとヘアピンカーブを描いて流れているので、12-24ミリの超広角で撮影してみました。(ま、大したことありませんね。すみません)ここも、急いでいる方は撮影しなくていいかな。

三江線撮影スポット
超広角でぐるっと撮影
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

粕淵-明塚間

古びた鉄橋が素敵です。

この場所は、レンズの向きを変えると鉄橋を走る列車と川縁を走る列車を両方撮ることができる二度美味しい撮影地です。

これが鉄橋。川面は入りません。

三江線撮影スポット
味のある鉄橋

ちなみに、この地図にある「美郷町防災公園」は、登ってみたのですが線路は見えませんでした。残念。

三江線撮影スポット
上の写真の撮影地(黄色の矢印)

レンズを駅の方向に向けるとこんな感じです。

三江線撮影スポット
同じ列車でこちらも撮影可能

一方、道路の橋の中央まで来ると、正面から鉄橋を捉えることができます。

ここからだと川面も入り、川に映り込む列車が撮影可能。

三江線撮影スポット
鉄橋を正面から撮影、水鏡もばっちり
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地(黄色の矢印)

因原-鹿賀

国道からそれてちょっと奥に入った場所です。

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

川戸-川平

ここもまあ、他に撮るところがなかったらどうぞ、という感じでしょうか。

三江線撮影スポット
鉄橋を行くキハ120
三江線撮影スポット
上の写真の撮影地

素敵な撮影地が見つかったら追加していきます。

以上、読んでくださり、ありがとうございます。

2018/01/28追記

下記の記事に置いて、これまでご紹介した撮影地の位置データ、作例、ダイヤグラム上の位置を資料にまとめましたので、撮影にお役立て下さい。

三江線絶景撮影地 データ集

2018/04/04追記

とうとう廃止になってしまいました。3月中は大混雑だったようですが、わたしは行きませんでした。

本記事に多数ご訪問頂き、ありがとうございました。

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コメント

  1. さきベイ より:

    こんにちは
    今度廃止間際に三江線を訪れようと思っていてこちらのサイトを参考に作木口運動公園に訪れてみようと思っているのですが式敷駅の俯瞰はどのくらいのレンズがあれば撮れるでしょうか?

    1. jt1962 より:

      さきベイさん コメントありがとうございます。

      式敷駅、及びその奥にある鉄橋の俯瞰は、400ミリの望遠ズームを使いました。
      しばらく出先なのでexifを確認できないのですが、ほぼ望遠端で撮影した記憶があります。

      十日以内には戻りますので(遅すぎとは思いますが)使用したレンズの焦点距離を確認して改めてご回答申し上げます。

      1. さきベイ より:

        なるほど
        わざわざありがとうございます
        最後の1週間に行く予定なのでまだまだ大丈夫です
        よろしくお願いします

        1. jt1962 より:

          早速のお返事ありがとうございます。
          では、戻りましたら確認いたしますのて、しばしお待ちください。

          1. jt1962 より:

            さきベイさん、こんばんは

            画像のexifを確認したところ、400mmズームの望遠端、つまり400mmで撮影されていました。

            使用したカメラは1Dmk4、つまりAPS-H(×1.25)であり、なおかつ記事にアップした画像は周囲をトリミングしていますので、画角的にはフルサイズ換算で800mm程度になっていると思われます。

          2. さきベイ より:

            確認ありがとうございます
            かなりの望遠なんですね笑
            ちなみにどのくらいの高さが必要ですか?脚立とかが必要なレベルだと厳しいので…

  2. jt1962 より:

    脚立は必要ありません。

    斜面の前に木々が茂っている、という状態なので、木々のすき間を狙うために斜面で踏ん張る、という感じです。

    1. さきベイ より:

      なるほど
      三脚があれば大丈夫そうですね
      そのような足場だと夜は厳しいでしょうか?

      1. jt1962 より:

        駐車場から撮影場所まで数百メートル山道を歩き、鉄塔の脇をよじ登って斜面を降りるのですが、この間照明は無かったと思います。(夜は行っていないので100%ではありませんが)
        従って、個人的には夜間の撮影はお勧めできません。

        もし行かれるなら、斜面は足場が悪く両手を使いたいので明るいヘッドライトを持参されるのが良いと思います。また、必ず明るいときに下見をなさって下さい。

        もう一つ、このスポットは「作木運動公園」の奥にあるのですが、どこかに営業時間は17:00まで、という掲示が出ていたような気がしますので、夜でも入れるかどうかは分かりません。これも確認なさって下さい。

        くれぐれもお気を付けて。

        1. さきベイ より:

          そうなんですね…
          できれば20:08に列車の交換があるのでそれを撮りたかったのですが
          行ってみて厳しそうだったら大人しくやめることにします
          いろいろと情報ありがとうございました。

          1. jt1962 より:

            くれぐれも無理をされませんよう。
            ご無事の帰還をお祈りしております。

  3. さきベイ より:

    ありがとうございます
    安全第一で行ってきます

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