モニター5台を2台のPCで自在に切り替える

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目次

モニターは多いに越したことはない

以前の記事で、自作PC1号にグラフィックボードを増設してモニターを4台使えるようにしたときの作業内容をご覧いただきました。

その後、モニターはもう1台増えて5台になるとともに組立から5年が経過した自作1号に代わって今後メイン機となる自作PC1号を2020年10月に組み立てて使い始めました。

AMD Ryzenを備えた自作PC4号は、モニター端子を3個備えたグラフィックボードを2個取り付けましたので、モニターは6台までOK。そこで、今後は予備機となる自作1号(こちらはモニター端子7つ)と組み合わせ、全てのモニターを自在に切り替えて使えるようにしてみました。今回は、その際に使用した機材と方法についてご説明致します。

モニターとPCの接続方法

わたしが所有するモニターとPCの端子はこの表の通りです。所有するほとんどのモニターがVGAに対応しており、切り替え機も持っているのですが、VBA端子を備えたグラフィックボードは現在ほぼ四条から姿を消しています。よって、組んだばかりの自作4号にはVGA端子はありません。そして、自作1号を組んだ5年前にはまだまだ頑張っていたDVIですが、いまやDisplayPortに押されて少数派に転じていました。

モニターの接続端子一覧
PCの接続端子一覧

今後有望なのはHIMIDisplayPortのようなので、下記の構成としました。

  • DisplayPort接続       2台
  • HDMI接続   2台
  • DVI-D接続   1台

これに合うよう、切り替え機とケーブルを調達します。

必要な機材

ケーブル類と切り替え機、1個なら安いのですが、今回は切り替え機が3個、ケーブルが6本で合計1.5万円くらいになってしまいました。HDMI用切り替え機は1000円程度で手に入りますが、DisplayPortの切り替え機は安いものでも3000円くらいします。

わたしが購入したDisplayPort切り替え機は製品付属のUSBケーブルでの給電が必要でした。アマゾンの商品説明の画像には何も描かれておらず、箱から取り出してから給電が必要と分かってちょっと面食らってしまいました。

新たに購入した機器類

配線作業

配線、というほどのものではありませんが、2台のPCから引っ張ったケーブルを切り替え機の入力側に差し込み、出力側にモニターから引っ張ったケーブルを差し込みます。元の配線がくしゃくしゃだったので、それを直したり積もったホコリを掃除したりしながらやっていたら半日以上かかってしまいました。

写真は現在の机上の状態です。モニターが5台なので切り替え機も5台。操作が面倒ですが、これ以上を望むと膨大な費用がかかりそうなので我慢。なお、PCは机の左右に置いてあります。1号は左のオレンジ色の箱。4号は机の右側なのですが、この角度では見えませんね。

配線図はこちら。ひどい絵ですがご容赦を。図にはモニターが3台しかありませんが、実際は5台です。

配線図

モニターの配置調整

拙宅のモニターはご覧の通りサイズがまちまちのため、4枚を綺麗に長方形に並べるということができません。写真で言うと、②と⑤のモニターがやや大きめです。

1号のウィンドウズ設定→システムの画面は下記の通りです。下記のモニター番号は写真と違っていて混乱しますのでこれ以降もモニターの位置は全て写真の番号でご説明します。

ウィンドウズ上のモニター配置

自作PC4号側もこのモニター配置で設定して、全てのモニターを1号、もしくは4号に切り替えた場合には支障なく使えるようになりました。

1号と4号を同時に使えるモニターの配置は?

次は2台のPCを同時に使用するための作業です。5枚のモニター全てを1台のPCに接続した状態では支障なく使えても、それを2台のPCで3枚+2枚という感じに配分すると配置が乱れることがありますので、そのあたりの挙動をチェックします。

自作4号完成前はメインPCが自作1号、サブが自作2号だったのですが、このときはモニター3枚のみを切り替え式にしていました。(写真で言うと②、④、⑤の3台です)

このときはこの3枚のモニターをどう切り替えてもモニターの位置が乱れることはなかったのですが、1号と4号のペアで試して見ると、例えば①~④を1号、⑤のみを4号に切り替えるとこんなふうになります。実際には上下2台のモニターがあるはずが、PCの認識は下が1台、上に3台になっています。こうなると画面間のマウスポインターの動きもくしゃくしゃになり、使い物になりません

配置が崩れた状態

そこで、色々と切り替えてみてどれが使い物になるのかを調べました。半分くらいはOKで、半分くらいは位置関係が乱れます。

1号と2号の組合せでどう切り替えても問題がなかったのはたまたまなのか、何らかの相性なのか理由は分かりません。

この中で使い勝手が良いのは、4号で①、②(上二枚)、1号で③、④、⑤(下3枚)の組合せですかね。

モニターとPCの組合せ

2020/12/19追記

すみません。前項の記述は間違っていました。わたしはモニターが4つ以下の状態で配置を調整すると、5枚使った時の配置に影響すると思い込んでいたのですが、実はそうではありませんでした。

例えば、前項で「位置関係が乱れる」と判定したディスプレイの配置を、使いやすいように並べ替えてみます。

しかし、この後でも全てのモニターを1号側に切り替えたときの配置は下記の通り乱れていませんでした。

試してみた限りでは全ての組合せが独立して並べ替え可能であると分かりました。(全て試したわけではありませんが、わたしが実現したいと考えた下記の組合せにおいては、モニターの配置を並べ替えて調整しても、別のモニターを選択した場合の並びには影響がありませんでした。)

まとめ

マルチモニターを2台のPCで共有する場合、切り替え機とケーブルを用意すればモニターの切り替えを自在に切り替え可能

PCを2台同時に使用する場合、モニターの位置関係が乱れる場合があるのでどの組合せが良いか検証が必要である

なお、この状況が別のPCでも再現されるかどうかは分かりませんので、本記事はあくまで参考にとどめていただくようお願いします。

以上、読んでくださりありがとうございます。

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