Overview: For CANON EOS R, UHS-II SD cards are the best partner, but they’re very expensive. So I tested some of my cheap or old SD cards’ performance with EOS R.
目次
UHS-II対応のSDカードは高い!
今回、10年ぶりに新しいカメラ、EOS Rを買いました。
フルサイズもミラーレスも初めてですが、思ったより使いやすい印象です。
そのあたりは追って報告しますが、まずはわたしが購入前に気になっていたことを調べてみました。
EOS Rの商品紹介を見ると、下記の記載があります。(赤線はわたしが引きました)
(キヤノンホームページより引用)
わたしはいつもRAWで撮影するので、連写速度もさることながら、一度で連写できる枚数が気になります。
この説明によると、
「連続撮影可能枚数は、RAW+JPEGラージ/ファインで約34枚を達成」
とありますが、但し書きとして、
当社試験基準SDカード(標準:32GB/高速:UHS-II対応32GB)を使用し、当社試験基準(高速連続撮影、静止画クロップ/アスペクト:フルサイズ、ISO100、DPRAW撮影:しない、ピクチャースタイル:スタンダード)で測定。
と書かれています。
さっそくUHS-II対応のSDカードの価格を調べたところ、これが結構高価で、32GBで6千円以上、64GBで12千円以上します。そこで、とりあえずUHS-II対応のSDカードは購入せずに手持ちのカードでどの程度の性能があるのかを調べてみることにしました。
テスト方法
手持ちのSDカード4種類を使い、同じ風景を高速連写(8コマ/秒)で連写し、シャッターが止まるまでの撮影枚数とシャッターが止まってからSDカードへの記録が終了するまでの時間を測定しました。
使用したSDカード
表に示したスピードクラスが10,6,4のSDカードです。
A以外はUHSスピードクラスの表示はありません。
SDカードの写真はこちらです。
左からA,B,C,Dの順で並んでいます。
(丸付き数字はわたしが自分の覚えのために貼っているもので、本記事とは無関係です。)
テスト結果
高速連写におけるRAW連続撮影枚数には大差無し,JPG連続撮影枚数は1.5倍程度の開きあり
RAW連続撮影枚数
一番連写枚数が多かったのはAのサンディスクエクストリームで、29枚、もしくは30枚でした。
一番少なかったのはDの無印サンディスクで、26枚でした。
JPG連続撮影枚数
一番連写枚数が多かったのはAのサンディスクエクストリームで、92枚、もしくは93枚でした。
一番少なかったのはDの無印サンディスクで、58枚、もしくは64枚でした。
撮影後、データの書き込み終了までの時間はSDカードの銘柄によって大きく異なる
RAWデータの場合、
一番書き込み時間が短かったのはAのサンディスクエクストリームで、約25秒でした。
一番長かったのはDのサンディスクで、約190秒でした。
JPGデータの場合、
一番書き込み時間が短かったのはAのサンディスクエクストリームで、約15秒でした。
一番長かったのはDのサンディスクで、約140秒でした。
まとめると、下表の通りです。
連写枚数の差よりも、データの書き込み時間の方が使用感に響きます。
SDカードDのRAWデータ書き込み190秒待ちなどは、ちょっとやっていられないくらい遅いです。(昔使っていたEOS 10Dの書き込みを思い出しました)
詳細
テスト方法
同じ場所でほぼ同じ画像を、下記の条件で連写しました。
撮影条件
- 画像形式: RAW及びJPG最高画質
- DPRAW撮影: しない
- AFの手順: 親指シフト→AF ワンショットAFでピント合わせをしてそのまま連写(撮影中、AF動作は行っていない)
- 撮影モード: シャッター速度優先AE
- シャッター速度: 1/160
- ISO感度: 100
撮影した画像
全て下記の風景写真です。但し、三脚に固定はしなかったので、毎回微妙にアングルが違っています。
テスト結果考察
UHS-II対応SDカードを買う価値はあるか?
わたしが所有する一番早いSDカード(Aのサンディスクエクストリーム)で29~30枚のところ、UHS-II対応ですとJPGラージも同時記録して34枚。あまり差が無いようですが、毎秒8枚の高速連写を行っていますので、シャッターを押してから連写終了までが約4秒。
このたった4秒の間にUHS-IIですとAのSDカードより4~5枚以上余計に書き込める計算です。
Aのカードの書き込み速度は概ねRAW画像1枚あたり1秒ですから、UHS-II対応SDカードなら少なくともほぼその倍で書き込めるということになります。
UHS-II対応SDカードは高価ですが、ここまで早いのならそそられますね。キヤノンの言う「当社試験基準SDカード」がどの銘柄なのかが気になりますが…。
JPG撮影なら、スピードクラス6でも十分
今回テストしたCのSDカードは、スピードクラス6ですが、JPGの最高画質を毎秒1枚書き込むことができます。メモリーのバッファーが約60枚分あることを考えると、(動きものを高速で連写する、などでない)通常の使い方であれば十分だと思われます。
以上、読んで下さりありがとうございます。