2018年 7月 の投稿一覧

夏の炎天下車内【気温40℃】エンゲル冷蔵庫の冷え具合は?

夏のためのテスト

夏休みに出掛ける前にやらなくては、と思っていたテストを実施しましたので結果をご報告します。

停車してエンジンを切り、窓を閉めたハイエースの車内で車内温度(グラフでは庫外温度と表記)と冷蔵庫の庫内温度はどう変化するのかをテストしました。

テスト方法

車の駐車場所

自宅の駐車場に駐車。夏場は朝5時頃から午後3時頃まで直射日光が当たります。それ以降は、山や建造物との関係で直射日光は当たらなくなります。

炎天下でのエンゲルポータブル冷蔵庫冷え具合テスト
日中は日が当たります

冷蔵庫の置き場所

ハイエースの後部座席を畳んでできるスペースにエンゲルポータブル冷蔵庫MD14F-Dを置きました。

窓の状況

下記の通り、冷蔵庫に直射日光が当たらないようにしました。

  • 荷室側面窓 スタイロフォーム製断熱パネルで日光を遮断
  • 後部座席側面窓 白いカーテンで直射日光を遮断
  • 荷室前方 白いカーテンで遮断
  • 荷室後部ハッチの窓 何もしていないが、北向きなので直射日光は入ってこない。
炎天下でのエンゲルポータブル冷蔵庫冷え具合テスト
カーテンで囲って直射日光が当たらないようにします

測定方法

測定器

温湿度データロガー RC-4、RC-4HC 各1台

測定器の位置

一つは冷蔵庫の中、一つは冷蔵庫の横の床の上(但し、冷蔵庫のファンの風が当たらない場所)に設置。また、測定器が直接冷蔵庫や車内の床に触れないよう、プラスチックの箱を置いてその上に設置

炎天下でのエンゲルポータブル冷蔵庫冷え具合テスト
冷蔵庫の中にはプラスチックの箱に乗せた温湿度データロガーのみが入っています。
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【凍死しないために】極寒車中泊でどこまで寒くなるかを計算する方法

以前の記事でご紹介した北海道の温度データのグラフを一つの式でまとめられそうな予感がしたのですが、気づけばもう夏。

がしかし、先日やっと見つけました。極寒で冷えていく車内の温度変化を表すであろう数式を。

ハイエース冷却のモデル

※熱伝導については、こちらのサイトを参照しました。 もっと知りたい! 熱流体解析の基礎

極寒で冷えていくハイエースを、下図のようにモデル化しました。

(ちょっとひどい図ですが、それは置いておいて)

ハイエースの熱容量をC (J/℃)

ハイエースの全表面積を S (m2)

熱伝導によるハイエースから外界への熱流速を q (W/m2)とします。

このとき、ハイエース車体の熱伝導率をλ(ラムダ)とすると、熱の放出速度Q=qS= -λ×dT/dy×S

ここで、dT/dyは温度勾配と呼ばれ、温度の高い部分と温度の低い部分の間の温度の勾配のことを指しています。

下記を仮定して話を単純化します。

1.ハイエースからの熱の放出は、熱伝導によってのみなされる。(対流、輻射による熱の移動は無視する)

2.ハイエースから外界への熱伝導は、すべて同じ温度勾配でなされる。

3.この温度勾配の値は、ハイエース車内と外界の温度差に比例する。

すると、

4.ハイエースの温度の低下速度は熱の放出速度に比例し、

5.熱の放出速度は温度勾配に比例するので、

ハイエース内部の温度の低下速度はハイエース車内と外界の温度差に比例する

ということになります。

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長野県の名撮影地3選 姨捨 小淵沢大カーブ 長坂カーブ

これまで、下記の記事で山岳鉄道写真の撮影地をご紹介してきました。

今回は、これまでの記事から漏れていた信州の山岳鉄道写真撮影地をご紹介します。

姨捨

日本三大車窓の一つで列車からの眺めが素晴らしいのですが、この雄大な眺めと列車を絡めた写真を撮ることもできます。

これ以外の三大車窓は、北海道の狩勝峠と九州の矢岳越えですが、狩勝峠は石勝線の完成で路線が付け替えられて今は別物になっており、また、矢岳越えは車窓の景色と列車を直接絡めて撮影するのは難しい模様。従って、三大車窓で列車と絡めた素敵な写真が撮れるのは姨捨のみ、と言うことになります。

雪の姨捨

長野方面行きと松本方面行き、どちらも撮れますが、松本方面行きの方が遠くの山並みと眼下の町並みが入って綺麗です。ただ、編成は4両目の途中までしか入りません。

三両編成の鈍行はぴったりのサイズです。

姨捨を走る115系

この時は、東北へ出掛ける途中で天気が良かったので光束を下りて撮影しました。

わたしは名古屋から東北へ行くときは、東京を避けて中央道~北陸道~磐越道というルートを使っていたのでこの好天に遭遇することができました。午前中の撮影なので、列車の側面が逆光になってしまったのが残念。

こちらは同じく松本方面行き特急しなのです。

姨捨を走る特急しなの
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極寒北海道でディープサイクルバッテリーの持ち具合を試す

極寒でのディープサイクルバッテリーのもちはどうなる?

今年の冬に北海道に出掛けた際は、インバーターに積算電力計を繋ぎ、使用した電力を測定しました。今回は、このデータを元に、冬の北海道でディープサイクルバッテリーがどれくらいもつのか計算してみました。

使用した積算電力計はこちら。           

節電 エコチェッカー ET30D

積算電力の他、そのときに使用している電力、通算通電時間なども表示させることができます。

なお、DCDCコンバーターが供給する12V電源を使用するとこの積算電力計でカウントできないため、今回の旅行中12V電源は使用しないようにしました。

電源として使用したバッテリー

過去の記事、ハイエースソーラーサブバッテリーを4個に増やすのに一苦労でご紹介したとおり、ACDelcoM27MFを2個直列に繋いで使っています。

そして、2個直列のバッテリーを、バッテリー1、バッテリー2の2系統持ち、これらを切り替えて使用できます。(つまり、合計4個のバッテリーを積んでいます)

旅行中に使用した電気製品

電気ポット

こちらの記事(車中泊の車載バッテリーで使いやすい低消費電力の電気ポット)でご紹介した電気ポットです。消費電力は430W

コーヒーとカップラーメンのために一日1~2回、500cc~1リットルの湯を沸かしました。

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