Photoshop/Lightroom

フォトショップ新機能で黄ばんだ写真を補正する

フォトショップにモノクロ写真をカラー化する新機能登場

当ブログの初期にフォトショップを使って古い写真をどうやって綺麗にするか、という記事を何本か書きました。その後は何ら進展もなく、当時補正が難しいと結論づけた古い写真はそのままにしていました。

最近になってAIを使ってモノクロ写真に色つけをすることに成功したという記事や実際にそれを試せるサイトなども出てきて、いずれフォトショップにそういった機能が搭載されるのではないかと期待していました。

そして今秋のフォトショップメジャーアップデートをチェックしていたら、ベータ版ながらカラー化機能が搭載されたとのこと。

さっそく試してみたのは以前の記事でもご紹介したこの写真です。古いネガフィルムをスキャンした画像ですが、青が退色して全体が黄色くなっています。

フォトショップ補正前

無理矢理こねくり回して色を付けたのがこちら。結構な時間を費やしたのですが、不自然な絵になってしまいました。

これをニューラルフィルターでカラー化したのがこちらです。ボタンを押して数秒で出来上がりました。ちょっと暗く彩度も低いですが無理矢理色つけしたものよりも自然な仕上がりです。

フォトショップでカラー化

そこで、手元にある古い写真を使ってどこまでやれるのかを試してみました。

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フォトショップをマスターして写真の撮り方のここが変わった

去年の前半にフォトショップ及びライトルームの使い方を勉強し、昨年後半からはある程度使いこなせるようになりました。それと時期を同じくして鉄道写真の撮影を再開したのですが、フォトショップをマスターする以前と比べて明らかに写真の撮り方が変わりました。今回は、何が変わったのかをご説明したいと思います。(あくまでわたしの場合であり、一般的に見られる話なのかどうかはわかりません。)

露出は白飛びしていなければOKと考えるようになった

以前は画面全体の明るさのバランスを取る、とでも言いましょうか。明るすぎず、暗すぎず、といったあたりを(一応)気に掛けていました。従って、ヒストグラムを見ながら、もう少し全体を明るく、暗く、などと調整していたものです。

しかし、フォトショップ/ライトルームがあれば画面の明るさを調整することなどお手のものなので、画面全体の明るさをうんぬんするよりも、いわば画像データが存在しない状態である「白飛び」と「黒つぶれ」が知らないうちに発生してしまうことこそを絶対に避けるべきと悟りました。

三脚、水準器を使わなくなった(手持ち撮影が増えた)

以前は三脚によるアングル決め、水準器による水平出しには非常に神経質になっていました。従って、フィルムカメラよろしくカメラを三脚に取り付けた上でアングルを慎重に決め、撮影の際には水準器で正確に水平が出ていることを何度も確認していたものでした。

しかし、ライトルームを使った画像の傾き調整があまりに簡単にできてしまうことを知ってからは、重い三脚を担いで歩くのがすっかり億劫になりました。従ってかつては撮影の必需品だった水準器もほとんど使わなくなりました。

撮影枚数が増えた

かつては三脚でアングルをバッチリ決めた上で撮影していたのですが、今は手持ちなので列車が通り過ぎる間にアングルを変え、かつズームレンズの焦点距離を変えながら撮影しています。従って、1列車あたりの撮影枚数もおよそ二倍に増えました。

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古い写真に位置情報を付加するならライトルーム が便利

写真に位置情報を付けるには?

昨今は、コンパクトデジカメはもちろん、一眼レフでも当然のようにGPSユニットを内蔵し、撮影した写真にGPSデータを簡単に埋め込めるようになりました。

がしかし、デジイチにGPSがつくようになったのは本当に最近の話で、当然ながら私の使っているデジイチは、GPS機能が付いていません。

仕方ないので、カーナビの経度緯度表示機能を使って現在位置を表示させ、それを毎回メモしていました。で、自宅に帰ったらPCの地図ソフトで位置を再確認のうえ、それをファイル番号に織り込んで…。

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古い写真の修正における3つの頻出トラブルとその対策

うまく行かない3パターン

下記記事でご紹介した方法で作業をしもうまく修正できないことがあります。

主なものは、下記の3パターン

(1)激しい色かぶり→レベル補正を使ってマニュアルで修正を加える
(2)色ムラ→レベル補正でも修正ができない場合、かぶった色を空に集め、彩度ダウン、明度アップで目立たなくする
(3)非常に激しい退色→色塗りをするか、白黒にするか…

では、以下で詳しく説明していきます。

(1)激しい色かぶり

退色が激しい場合、上記記事の方法で修正をしても画面の黄色かぶりが取れないことがあります。

修正前

激しい色かぶりの修正方法
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3クリックで古い写真を補正する方法

対象となる退色レベル

以前の記事 にて、下記の3段階の退色レベルについてご説明しました。

(1)簡単な補正で綺麗に修正することが難しいレベルの退色
(2)簡単な補正で修正可能なレベルの退色
(3)軽度の退色

今回ご説明するのは、(2)の大半と(3)に適用可能な方法です。

必要なもの

フォトショップ、またはフォトショップエレメンツ

手順

1.画像をフォトショップに読み込ませます。

フィルム退色補正手順
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古い写真の色あせ3通り 傾向と対策

Overview: You can classify discolored negative films into 3 categories.

古いフィルムの状況

長年蓄積してきたフィルム、写真を整理してわかったのは、印画紙にプリントした写真よりもフィルムのほうが経年劣化が激しいということです。今回整理したアナログ写真は1978年から2003年ごろに撮影されたものです。印画紙にプリントされた写真はさほど劣化していませんが、フィルムは、ほぼ全てにおいてカラーネガフィルムが黄色に、カラーポジフィルム(いわゆる、スライド用のフィルム)は赤色に変色していました。

ネガフィルムのひどいものはこんな感じです。全面真っ黄色。

退色したネガフィルムは真っ黄色

ポジフィルムはこんな感じで、全体に赤みを帯びています。

退色したポジフィルムは真っ赤
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