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天候次第で天国と地獄
サラリーマン時代に冬の北海道に何度も撮影に来ていたのですが、毎回ネックは天気です。
釧網本線沿線は冬でも比較的晴れが多いとはいえ、正月休みにうまく晴れるかどうかは運次第。ましてや、雪が降っていたり吹雪だったりすると目も当てられません。せっかく来たのだからと無理して撮影するのですが、離れると雪で車両が見えないため、いきおい撮影は踏切とオーバークロスばかりになってしまいます。
釧網本線の沿線には、わたしの好きな山バックの撮影地がたくさんあるので、今回の北海道行きでは好天の雪景色を是非ともものにしたいと考えていました。
硫黄山バック(川湯温泉-緑間)
わたしが心酔する満島満秀先生が執筆された「全国鉄道絶景撮影地300」に記載されている撮影地です。ずっと行きたいと思いながら天候に恵まれませんでした。
川湯温泉を摩周国道(国道391号線)まで走り、脇道にそれて除雪された道を走ると到達します。午前中が順光。北海道は朝明るくなるのが早いので、撮影した3月上旬には、一番列車でもまったく問題ありませんでした。
最高の天気のなか、長年果たせずにいたこの場所での撮影がかなっただけでも北海道に来た甲斐はあったと思えました。
美羅尾山(びらおさん)バック(南弟子屈-摩周間)
ここは、以前の記事Googleマップで三江線絶景撮影地をデジタルロケハンと同じ要領で発見した撮影地です。
簡単に行ける駅からすぐの跨線橋なのですが、Googleマップで見ると、なかなか素敵な写真が撮れそうな予感。
で、実際の景色はほぼこの通り。お手軽跨線橋写真とは思えない素敵な眺めです。
この日は快晴でしたが、何故か山の下の方に陰が。これが何によってできた陰だったのかはいまだによく分かりません。
地図の吹き出しの位置が撮影位置です。跨線橋には歩道もありますので、本当にお手軽です。
斜里岳バック1(中斜里-知床斜里間)
ここは、ネットで作例を発見し、テジタルロケハンで場所の当たりを付けて出掛けましたが、予想がほぼぴったり的中しました。(って、偉そうですが、鉄橋と山の位置関係から推測しただけです)
斜里岳は釧網本線の東にあるので、斜里岳バックの写真は全て午後順光になります。そして、列車は網走方面行きがこちら向きになるのですが、冬の午後撮影可能な時間帯には、列車はたったの一往復しかありません。以前はこんなに少なくはなかったと思うのですが、JR北海道が実施した減便の影響でしょうね。
この日はもう一箇所回りたかったので、この写真は後追いになっています。
斜里岳バック2(知床斜里-止別間)
後追いで撮影した前項の写真を撮ってから向かったのがこちら。知床斜里駅を出たすぐの列車が鉄橋を渡るところを撮ります。
Googleマップですとこんな感じ。鉄橋を走ってくる列車を正面から捉えるのが良さそうです。
が、現地に行ってみると鉄橋を横から捉えた方が列車が目立って良さそうに思えましたので、鉄橋の根元と山がかぶるあたりで撮影位置を選びました。
まあまあですかね。そして、どうせ後追いで撮るならこちらの方が良かったとも思いましたが後の祭り。
斜里岳バック3(中斜里-知床斜里間)
こちらはGoogleマップ3Dではこんな感じで、ここもお手軽に行ける跨線橋からの撮影です。
実際の写真はこちらです。
お手軽跨線橋写真にしてはなかなかに素敵なアングルだと思いませんか?
ただ、デジタルロケハンでは気づかなかったのですが、写真なかほどの左側に看板のような黒い物体が。
Googleマップですと工場の建物か?という感じですが、これは太陽光パネルでした。このあたりは日照時間が長いためか、こういったパネルがあちこちに建設されていました。
できれば避けたいですが、風力の風車同様、現代の風景、ということであまり気にしないようにしています。
しれとこバック(浜小清水駅)
次は浜小清水駅の横にあるフレトイ展望台です。とても簡単に行けてしまうのでまったく期待していなかったのですが、これが素晴らしい。
午前中に、臨時列車「流氷物語号」を撮影し、そのあとあたりをウロウロしていたら、午後になって斜里岳や知床の山々が綺麗に見えるようになったので、もう一度やってきたら斜里岳、海別岳(うなべつだけ)の両方を入れたアングルで撮影ができました。
両方の山を入れようとするとかなり広角になって列車が小さくなりますが、これは良いアングルですね。天気も良く、来年の年賀状にしようかしら、と思うくらい素敵な写真になりました。
ここは、駅の方向(東)を向くと上の写真の通り浜小清水駅に停まる列車が撮影できますが、180°反対側(西)にカメラを向けると海岸沿いを走る列車を撮ることができます。
この写真は、欲張って景色を大きく取ったのでちょっと列車が小さいです。中程のやや左寄りに、こちらに向かって走ってくる列車が見えますが、わかりますか?
また、さらに近づいてきたこの列車を、濤沸湖をバックに撮ることもできます。
ちなみに、これら2枚は西を向いて撮っているので、午前中順光です。
なお、撮影した3月上旬に於いては、展望台までの道は除雪され、中にも入ることができました。(仮に入れなくても展望台の横まで上がって行ければ展望台の周囲から撮影可能です)
期待に反して良かった、という意味では今回行った撮影地の中では、ここが一番です。
牛(知床斜里-止別間)
動物系は次回同じ場所にいてくれるかどうか分からないのであまり紹介しないほうが良いのかも知れませんが、ここなら比較的同じアングルで撮れそうです。北向きに撮っていますので、日中はいつも順光だと思われます。
遠くの牛を望遠で写しているせいか、あまり臨場感がありませんね。
なお、この牛の撮影位置は、スマホのGPSデータがおかしかったので、記憶を頼りに作っています。ひょっとするとずれているかもしれませんのでご注意下さい。
他にもありますが、ご紹介するほどのものではないので割愛致します。
以上、読んでくださり、ありがとうございます。
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