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おことわり
お使いのトイレによってはパッキンの腐食、タンクの故障などが発生する可能性がありますので、本記事をご参考にされる場合、リスクを事前に充分に検討いただくようお願いします。
トイレのタンクにカビ発生
4年前に建てた自宅の水洗トイレ、最初の一年くらいは特に問題は無かったのですが、何かの拍子にタンク内にカビが発生したようで、やがて水を流すと黒いワカメ状のモヤモヤしたものが排出されるようになりました。そして、この黒いモヤモヤが便器にどんどんこびりついてひどい状況に。
ブルーレットおくだけを試す
月並みながらまずは、ブルーレットおくだけを試しました。
拙宅のトイレは節水タイプで、タンクの上部に透明の樹脂製の内蓋が取り付けられているのですが、ここにカビが生えて黒い斑点状に汚れていたので、これを綺麗に洗い流し、タンクも水を抜き、小一時間掛けて清掃。その上でブルーレットおくだけを設置。
しかし、程なく元通りにカビが生えてモヤモヤが復活。
酸素系トイレタンク洗浄剤を試す
次は、酸水垢、黄ばみなどに効果があると謳っている酸素系タンク洗浄剤を試しました。効能書きを見るとカビについての記載は無く、ほぼ駄目な感じでしたが、そもそもトイレタンクの洗浄剤があまり見当たらないためダメ元で試してみました。前回同様、カバーとタンクを小一時間掛けて清掃したうえで、この洗浄剤を施行。
しかし、(前回よりはやや長く持ったものの)案の定再びカビが発生。
ブルーレットドボン漂白剤を試す
次にドラッグストアで探し出したのがこれです。塩素系のトイレ消臭剤、ブルーレットドボン漂白剤。衣類の漂白剤ですと、酸素系より塩素系の方が強力なイメージがあります。但し、衣服に与えるダメージも大きいと。
拙宅のトイレタンクはTOTOのSH341BAという、節水タイプのタンクで、「酸性・アルカリ性洗剤は使用しないでください」と書いたステッカーが貼ってあります。
さて、ブルーレットドボン漂白剤の性状はどうかというと、裏面の説明に、「中性~弱酸性」とあります。(黄色の矢印)
弱酸性とはいえ塩素系ですから、最悪はパッキンが薬剤に冒され、水が漏れてパッキン交換という可能性もあったわけですが、だからといってこれからずっと隔週でトイレのタンクを開けて中を掃除するのも嫌だったので、思い切って試してみることにしました。
節水型タンクには使えない
しかし、ブルーレットドボン漂白剤の説明には、内蓋のあるタンク、節水型タンクには使用できない、とあります。(ピンクの矢印)
そして、ついでに拙宅のトイレタンクはタンクの底が狭いので、この駄目な三条件全てに当てはまっています。
そこで、部屋に転がっていたダイソーの円筒型のプラスチック容器にこの、ブルーレットドボン漂白剤を入れてみると、綺麗に収まりました。
タンクを見ると、奥の方にこの容器を引っかけられそうなスペースがあったので、そこに引っかけて中空に浮かせてみました。(ピンクの矢印の先が、ブルーレットドボンの入ったプラスチック容器です。)
水を流してもこの容器は動かずに安定していましたので、そのままにしておいたところ、タンクから出る水が気持ち泡立つようになり、プラスチック容器に入っていても薬剤が溶け出しているのがわかりました。
そして、これ以降はトイレにカビがまったく発生しなくなりました。タンクの洗浄もまったくしていません。
また、ブルーレットドボン漂白剤を使い始めてから二年以上経ちますが、今のところトイレタンクにも問題は発生していません。
以上、読んでくださり、ありがとうございます。