
そろそろ年末が近づいてきて、テレビでも年賀状やプリンターのコマーシャルが始まる時期になってきました。今回は、わたしが昨年末にエプソンのエコタンク搭載プリンターを購入して、どの程度インク代が安くなったのかをご紹介します。
目次
HPプリンターをポイントで入手
わたしは昨年の暮れまでHPのOfficejet 4650を使っていました。

今でこそ在庫のみの販売のためか価格が上昇していますが、わたしがこれを手に入れた2016年3月頃は、最安価格は1万円前後だったと記憶しています。このプリンターは、NTT西日本のポイントを貯めて手に入れました。特にこれが欲しかったというのではなく、ポイント交換の対象が限定されており、選択肢がこれしか無かった、というのが正直なところ。
コピー、スキャン機能も付いて、ネットワークプリンターとして使えるなかなか便利なプリンターだったのですが、価格からも分かるとおり本体を安く売ってインク代で回収するというビジネスモデルの典型とも言える機種でした。
インクカートリッジはブラックとカラー(3色が1個のタンクにまとまっているタイプ)の二種類で、ノズルとタンクが一体化しているので、メンテは楽だがランニングコストはとても高くつきます。
2016年末に年賀状を刷り始めたところ、大容量タンクでも家族全員で200枚くらいある年賀状をすり切れませんでした。慌ててインクを注文し、何とか間に合わせた記憶があります。結局年賀状の印刷でブラックとカラーのインクカートリッジをそれぞれ1.5個ぶんくらいは消費したはずです。
1個約2,000円ですから、年賀状印刷のインク代が約6,000円もかかったことになります。
エコタンク搭載機に乗り換える
このプリンターを二年近く使ったのですが、ウィンドウズのメジャーアップデート以降、ドライバーがうまく動かなくなり、それでもだましだまし使っていたのですが、エプソンのエコタンク搭載機種であるEW-M770TEが、15,000円キャッシュバックと3年引き取り修理サービス付きで販売されているのを発見して乗換を決意。

2017年末にエプソンプリンターが到着し、HPのプリンターはお払い箱となりました。
エプソンプリンターの初仕事は、2018年の年賀状の印刷でした。
なお、入手価格は約68,000円。現在は約53,000円ですので、昨年末のキャッシュバック分だけ価格を下げたようですね。
わたしのプリンターの使い方
- 用途 趣味レベル
- 印刷内容 撮影の際の資料(撮影地情報、ダイヤグラムなど)、娘の写真を(娘の)祖母に送るためのプリント、レシピサイトなどの印刷、年賀状、など
- 年間印刷量 コピー用紙の発注実績から考えると、以前は年間でコピー用紙500枚程度+年賀状200枚だったと思われます。プリンターを買い換えてからは、コピー用紙は1000枚程度に増えました。年賀状は同じく200枚、ほかに写真用紙に写真の印刷を100枚くらいしたでしょうか。
HPプリンターのインク代は?
インク購入費
HP Officejet 4650を入手してから使うのをやめるまでのインクの購入状況は下記の通りです。
2016/3/23 プリンター到着
2016/8/26 カラーインク1個購入 2240円
2016/10/7 ブラックインク1個購入 2050円
2016/12/23 カラー、ブラックインク各1個購入 4026円
2016/12/27 カラーインク1個購入 2003円
2017/10/4 カラー、ブラック各1個購入 4168円
2017/12/27 新しいプリンターを購入して用済みに
なお、最後に購入したカラー、ブラック各1個は使わずに終わりました。
未開封ですので、ほしい人がいたら、差し上げます。コメント欄に記入してください。(ただし、送料着払いでお願いします:-)
最後の4168円は使っていないので、それ以外を足し合わせると、
2,240+2,050+4,026+2,003=10,319円
そして、このうち約6,000円が1回の年賀状印刷で費やされています。
付属インクを使い切って以降のプリンターの稼働期間
新品のプリンターには、増量タイプではないインクが付属していました。2016年8月26日に新たなインクを注文しています。いつからこれを使い始めたのかは不明ですが、インクがかすれてから注文した記憶があるので、すぐに開封して使ったはず。
仮に使い始めを2016年9月1日とすると、
稼働期間は2016年9月1日~2017年12月27日
日数をエクセルで計算すると、483日です。この間、年賀状の印刷を1回行っています。
エコタンク搭載機のインク代は?
インク購入費
エプソンEW-M770TEを入手してからのインク代はと申しますと、現在のところ追加購入はしていません。
そこで、現在までに使ったインクのコストを計算すると、下記の通りおおよそ1,220円です。


計算詳細
ブラック(写真の一番左)とフォトブラック(写真の一番右)は1/8程度、シアン、イエロー、マゼンタの三色は、1/4程度減っています。
インクの価格は、下記の通り。
ブラック MKA-BK 2181円
フォトブラック HNA-PB 1101円
シアン HNA-C 1102円
マゼンタ HNA-M 1035円
イエロー HNA-Y 1102円
それぞれに現在の使用量を掛けると、これまでに使用したインク代が計算できます。
2181*0.125+1101*0.125+1102*0.25+1035*0.25+1102*0.25=1、220円
プリンターの稼働期間
2017年12月28日~2018年9月末=277日間稼働し、この間、年賀状の印刷を1回行っています。
一日あたりインク代の比較
HP Officejet 4650 10,319円/483日=21円/日
エプソンEW-M770TE 1、220円/277日=4.4円/日
ということで、一日あたりのインク代は1/4以下になっています。
ただし、プリンターをEW-M770TEに買い換えてからは、印刷量が倍増しています。これが従来のままならば、一日あたりのインク代はおよそ2.2円ということになります。
もう一つ申し上げれば、どちらも年賀状の印刷は1回行っていますが、稼働日数はHP Officejet 4650の方が200日以上多いため、インクを大量に消費する年賀状の影響がエプソンEW-M770TEよりも薄められているはずですから、この点を考慮するとエプソンEW-M770TEの方がさらに安くなるはずです。
結局いくら安くなるのか?
インクが安くなると印刷量が増える
以前は、本当に必要なもの以外は印刷しませんでしたが、プリンターを買い換えてからは、何でも躊躇なく印刷しています。例えば、家族にパソコンの画面を見ながら説明したいとき、以前なら家族を呼んできて説明していましたが、今は画面を印刷して渡してしまいます。写真の選別などは画面を見ながら時間を掛けて選ぶよりも、印刷したものを並べて見た方が遙かに早いですし、私もPCを占拠されずにすみます。
これによって印刷量は(かなり控えめに見ても)倍増しています。
5年間使った場合のインク代比較
HP Officejet 4650
5年間使った場合のインク代は、21(円/日)*365(日)*5(年)=38,325円
エプソンEW-M770TE
5年間、好きなだけ(私の場合はほぼ倍増)使った場合のインク代は、今のペースで減っていくのなら、5年間使ってもブラックとフォトブラックは使い切れませんし、それ以外も1回買い足せば足りる計算になります。
ただし、インクには使用期限が印刷されており、わたしがエプソンEW-M770TEの同梱品として入手したものは使用期限2020年1月。これを過ぎたからといっていきなり使えなくなるわけではないと思いますが、仮にインクの寿命が2年とすると、5年間で2回買い足さなくてはなりませんので、その費用を計算してみます。
インク一式を購入すると、 2181円+1101円+1102円+1035円+1102円=6,521円
従って、これが2セットで、13,042円となります。
高い本体の元は引けるのか?
- 私の場合で買い換えによるインク代の節約は、5年で38,325円–13,042円=約25,000円。
- エプソンEW-M770TE本体は、52,611円
よって、インクのコスト差ではプリンター代は埋め切れません。がしかし、残りの約28,000円は、「5年間インク代を気にせず好きなだけ印刷できる」ための費用と考えれば、悪くはないと思います。(わたしは無駄なストレスが減ったので、これでも十分得をしたと考えています)
年間2,000枚印刷するなら確実に元が取れる
エプソンEW-M770TEのインクを2年で交換するなら、年間2,000枚印刷してもインク代は同じ金額ですので13,042円。
一方、HP Officejet 4650のインク代は38,325円×2=76,650円。
76,650円-13,042円=約63,000円>プリンタ本体(52,611円)
これなら間違いなくプリンター本体代金の元が引けます。
補足
アマゾンで販売されているEW-M770TEは、EW-M770Tのアマゾン用モデル、のようです。EW-M770TEをエプソンのホームページで探しても出てきません。
そして、ややこしいことに、アマゾンではEW-M770TEとEW-M770Tが両方売られています。
本体はおそらく全く同じだと思われますが、大きな違いは、前者は3年間引き取り修理サービス付き、後者にはそれがない、ということです。
なお、価格はすべて2018/09/30現在の値です。
以上、読んでくださりありがとうございます。