【暑さ対策】エンゲル冷蔵庫とアイスノンで夏の車中泊を涼しく過ごせるか?

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エンゲル冷蔵庫

つい先日北海道の極寒にでかけたばかりのはずなのに、早くも夏が近づきつつあります。

夏がどんどん暑くなる昨今、昨年の夏は北海道で熱中症になりかけるという情けない目に遭いました。わたしが弱いのか、去年の夏が暑すぎたのかはさておき、夏の車内で快適、健康に過ごすのにUSB扇風機だけでは間違いなく力不足です。

目次

暑さ対策 次の一手

わたしが利用できる冷却アイテムは車のエアコンとエンゲルポータブル冷蔵庫ですが、エアコンを回して寝るのはあくまで最後の手段。そこで、エンゲルポータブル冷蔵庫(以下、エンゲルと略します)でアイスノンを凍らせて涼むことを思いつきました。氷を作ることも可能なエンゲルなら、アイスノンを凍らせることもお手の物と思われます。

しかし、エンゲルをアイスノンの冷凍に使うと食料を冷蔵することが出来ません。そこで、食料冷蔵用に保冷剤も一緒に凍らせることができればと考え、これも含めてテストすることにしました。

テスト概要

  1. 人体冷却用に使うアイスノン、食料冷却用に使う保冷剤エンゲルで冷却し、十分冷えて固まるまでに何時間かかるかを測定する
  2. 凍らせたアイスノン、または保冷剤を常温下のクーラーボックスに入れ、保冷剤表面温度の変化を測定、何時間食品を保冷できるかを調べる。
    (なお、食品を保冷できる時間は保冷剤表面温度が10以下の状態と定義しておく)

テスト結果の判断

わたしが家族三人で出かける場合、エンゲルフルパワー運転で最低でもアイスノン3個と保冷剤24時間分を毎日冷やして固める必要がある。

冷やして固めるのに要する時間食品を保冷できる時間を測定し、エンゲル1台で対応可能かどうかを判断する。

今回のテストは気温20℃の室内で行うため、気温が上がると冷蔵庫の冷却能力が落ちて条件はこれより悪くなるがとりあえずの目安とはなる。

テストしたものたち

アイスノン(→白元の冷やし枕で代替)

最初はアイスノンを購入しようとしたのですが、+100円で同じく白元からカバー付きの製品があったので、カバーに引かれてこちらにしました。上面は凍らせても固くならない保冷剤が使われており、アイスノンとの実質的な違いはカバーの有無だけと思われます。

アイスノン 技術の いきいきメイト 寝心地ひんやり 冷やしまくら

冷やし枕

中身はこれ。枕としては小ぶりです。(今回のテストでは、この写真のようにカバーは外しています)

冷やし枕

ロゴス保冷剤

氷点下を長時間保持できる本格的な保冷剤です。今回は食料の冷蔵に使いたいので、こいつではちょっと冷えすぎるかもしれません。

ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックM 長時間保冷

ロゴス保冷剤
氷点下まで冷やせる本格派

ダイソー保冷剤

ケーキ屋さんで入れてくれる保冷剤と同じやつですね。(たぶん)
材料を見ると、ほぼ水にとろみをもたせただけみたいです。
それにしても、1kg100円(+消費税)は安い。

ダイソー保冷剤
100円+税のダイソー保冷剤

要するにほぼ水ですね。

ダイソー保冷剤の成分

冷却テスト要領

冷却の際の測定器の配置です。コードレス温湿度計の子機と温湿度ロガーは、エンゲルの床面に直接触れないよう二段に重ねたタッパーに入れてあります。また、エンゲルは自作ACアダプターを用いて100Vコンセントから給電しています。
コードレス温度計を使うと、蓋を開けなくても冷蔵庫の中の温度がわかるのでこういうときにはとても便利です。

測定器と保冷剤の配置

蓋を締め、ダイヤルを最大の5に合わせて冷却開始。

スイッチオン

すぐに氷点下になります。(コードレス温度計の左上の表示、19.5℃が室温、左下のマイナス14.2℃が子機の温度です)

冷蔵庫の中はマイナス14.2℃

時々エンゲルの蓋を開けて様子をチェックし、完全に固まるまで冷却を続けました。

冷却テスト結果

冷やし枕

完全に固まるのに要した時間は約6時間20分。枕として快適に使えるよう、完全に固まっても上面は柔らかいままですが下側はカチカチになります。

ロゴス保冷剤

完全に固まるのに要した時間は約6時間50分。中身が見えるので固まったかどうかは視覚で判断できます。

ダイソー保冷剤

一番大きいですが、固まるのは比較的早く冷却に要した時間は約5時間20分

保冷テスト要領

保冷剤と測定器の配置は下記写真のとおりです。

具体的に申し上げると、下記3箇所の温度を記録しました。

  1. クーラボックスのフタポケットにおける温度
  2. クーラーボックス床上に2個重ねて置いたタッパーの中の温度
  3. 保冷剤表面の温度

保冷剤表面の温度は、温湿度ロガーに温度プローブを取り付け、温度プローブを保冷剤と密着させるためにその上にコップを載せて測定しています。

ちなみに、使用したクーラーボックスはこちら。

コールマン(Coleman) クーラーボックス エクストリームアイスクーラー 25L

保冷テスト結果

冷やし枕

アマゾンの商品説明には冷たい状態が最大9時間続くとありますが、クーラーボックスに入れた場合は人が頭を載せているよりはるかに条件がよいため、約14時間30分の間10℃以下を維持することが出来ました。用途が枕なので、表面温度は放冷開始後2時間足らずで0℃を超えています。

ロゴス保冷剤

こちらは約11時間20分のあいだ10℃以下を、そしてその間の大半で氷点下を維持できています。なお、この保冷剤は表面を覆っている樹脂フィルムを剥がしていません。恐らくそのせいで温湿度ロガーの温度プローブが保冷剤の表面に直接触れておらず、温度測定値が商品説明にあるマイナス10℃以下にまでは達しなかったものと思われます。

ダイソー保冷剤

そして、約23時間もの長時間10℃以下を維持できたのがダイソーの保冷剤でした。100円でこの性能は立派です。

まとめ

テスト結果をまとめると、表のようになります。

表の右端にあるb/aは、冷やして固めるのに要した時間の何倍使えるかを示します。これで見ると、ダイソーの保冷剤が冷やす時間の4.3倍使えるということで、今回の私の用途には一番マッチしていることがわかります。

そして、気温20℃の環境でエンゲルをフルパワー稼働させた場合、

  • 冷やし枕3個を固めるのに、6:20×3=約19時間
  • ダイソー保冷剤1個を固めるのに、5時間20

を要することがわかります。
これらを合計すると、

19時間+5時間20分=24時間20分 >24時間

つまり、気温20℃という理想的な条件においてもエンゲルを24時間フル稼働させてぎりぎり間に合うかどうか、という瀬戸際の状態です。そして、30℃前後まで気温が上昇する夏の車内ではこのテストよりも条件がかなり悪くなるはず。よって、エンゲル1台でこれらをすべてやろうとしても到底間に合わないと判断できます。

今後の方針

4~5月の連休で、エンゲルがダイソー保冷剤と冷やし枕をどれくらいで固めることができるかをハイエース車内でテストしてみたいと思います。

その結果を踏まえてエンゲルをもう一台買うかどうか考えたいと思います。

以上、読んでくださりありがとうございます。


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