500円のカーナビタイムと無料のヤフーカーナビ どちらを選ぶべきか?

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無料ながらなかなかの性能を備えていると評判のヤフーカーナビ。あわよくばカーナビタイムから乗り換えようと考え、今回広島県から兵庫県まで約200キロ、5時間ほどの行程を移動する際に使ってみました。経路はずっと下道で、最後に有料のバイパスを使いました。

結論から申し上げると、使い勝手はカーナビタイムに遜色ないものでしたが私にとっては許容できない問題があり、乗り換えは難しいということがわかりました。

目次

使い勝手

画面構成

ポイントとなる地名が大きく表示され、非常にシンプルなのでわたしのような老眼にも見やすい画面構成です。個人的にはカーナビタイムより見やすいと思います。評価は ◎
進行方向を上にするか、北を上にするかの選択や三次元表示も可能。また、制限速度の表示もあります。(下記の画面では制限速度が法定速度だったためにたまたま表示が出ていません)

ヤフーカーナビの使い勝手

対してカーナビタイムは機能が豊富なのもあって文字は小さめ。とはいえ、運転中はもっぱら音声に頼っていますので使用上問題はありません。

ヤフーカーナビの使い勝手

ルート設定

目的地、経由地を設定します。ジャンル別のリスト、ヤフー地図で登録したお気に入りを呼び出すことも可能。ただし、キーワード検索はヤフー検索のご利益でさぞや使いやすいかと思いきや、カーナビタイムとほぼ互角でした。(決して使いにくいわけではなく、どちらも十分使いやすいです。) 評価は互角 ○

ヤフーカーナビの使い勝手

ジャンル別検索、履歴検索など、カーナビタイムと互角の検索性を備えます。

ヤフーカーナビの使い勝手

ルート選択の妥当性

これはつまり、グーグルマップのように油断していると路地裏や林道などに連れて行かれないか、ということなのですが、今回試した限りではひたすら太い道を案内してくれました。評価は互角 ○

到着時刻の正確さ

制限速度のデータをもとに、混雑具合も加味して算出されているようです。ただし、渋滞に巻き込まれると予定時刻はどんどんのびていきます。(これはカーナビタイムも同じ) 互角です ○

データ通信量

カーナビタイム同様、UQモバイルの低速で問題なく使えます。互角 ○

PCとの連携

カーナビタイムのPC画面での操作は随所にウィンドウズ95の頃のような旧態依然たるインターフェイスが隠れており、使い勝手はよろしくありません。しかし、ヤフーカーナビはヤフー地図ですからお気に入りの登録や呼び出しなども極めてスムース。ヤフーカーナビの勝ち。◎

電波が来ないところでの使用

電波が来なくても使用可能。また、地図キャッシュの設定も可能です。評価は互角 ○

ヤフーカーナビの使い勝手

その他便利機能

カーナビのアナウンスの際、別アプリで流している音楽が消えるか?

カーナビタイム同様、装備されています。 互角 ○

アナウンスの量は?

カーナビタイムの案内はわたしにはやや饒舌でうるさく感じられますが、調整はできません。ヤフーカーナビは寡黙で好感が持てます。評価 ◎

車線が複数ある場合の指示

カーナビタイムは、例えば3車線あって右2車線だけが目的のバイパスに入れる、というときは「右側の車線を走ってください」と注意喚起があるのですが、さすがに無料のヤフーカーナビにはこれは付いていません。 評価は ☓

住所の表示

カーナビタイムは設定を変えると走っている場所の住所を表示させることができますが、ヤフーカーナビはできません。 評価は ☓

現在の速度表示、速度超過警告

速度超過警告は、GPSで割り出した速度と制限速度を比較して警告を出してくれます。北海道を下道で移動するときなど、集落は制限速度が40くらいになるので重宝します。カーナビタイムでは可能ですが、ヤフーカーナビはできません。(無料なのであまり贅沢を言ってはいけませんね…)

使い勝手まとめ

どちらも一長一短。無料ならヤフーカーナビでもいいかな、という感じです。

太字がそれぞれの勝っている項目です

私にとって許容できないヤフーカーナビの問題点二つ

しかし、私にとって次に上げた二つはヤフーカーナビが無料でもちょっと二の足を踏んでしまう内容でした。

経由地、目的地を残したままでの再検索ができない

これは一般の方にはあまり問題ではないかもしれませんが、私にとって必要な区間だけ高速を使いたい、というときに必須の機能です。
どのように使うかというと、例えば名古屋から大阪方面に行く時、わたしは無料の名阪国道を使うことが多いのですが、この時カーナビは名古屋→千音寺→亀山→天理→… というふうに経由地を設定します。
名古屋高速は馬鹿高いのでまずは無料優先で千音寺、つまり東名阪の入り口まで下道で行き、そこで有料優先に変更して東名阪に乗り、亀山で東名阪を降りたら今度は無料優先で名阪国道を天理まで、そこからは有料優先で西名阪を走る、という具合です。

ヤフーカーナビは一旦ルート案内を取り消すと目的地、経由地も全部消えてしまうのでちょっと信号の合間に設定を変更する、ということができません。つまり、こういった小技を使っての節約ができないということで、これは私にとっては月500円を上回る損失と言えます。

経路を見失うと画面が回転して数分間おさまらない

極めつけはこれです。出発してまもなく、福山のあたりでトンネルをいくつも通っていたらルートを見失い、画面がぐるぐる回り始めました。幸い知っている道だったのでそのまま走ることができましたが、収まるまでに五分くらいかかりました。その間の案内はめちゃくちゃです。

何らかの理由でたまたま発生したのかと思ったら、目的地も近くなった兵庫県でまた同じ症状が出ました。こちらの道はまるでわからない上に時間の余裕もなかったのでやむなくコンビニに避難してカーナビタイムに切り替えたところ、何の問題もなく案内をしてくれました。5時間で2回という発生頻度は高すぎます。方向音痴でカーナビが頼りの私にとっては月に一回でも発生したらもう使いたくないレベルのトラブルです。

とはいえ、問題なく使えている方も多数おられるようですので、わたしのスマートフォン(HUAWEI NOVA2)との相性問題などもあるのかもしれません。

2020/12/18追記

機種変更で画面の回転がおさまる

2020年3月にスマホを OPPO A5 2020 に機種変更しました。その後しばらくは遠出をすることもなかったのですが、先般芸備線・木次線の撮影に行った際にヤフーカーナビを利用しました。高速を含めて有料道路は使っていませんが、トータルで500キロ近く走りました。その間、上記のように画面が回転する、という現象は一度も発生せず。どうやら原因はスマホの相性だったようです。

カーナビタイムの地点登録は有料会員のみ利用可能

カーナビタイムは年間契約で、2020年7月に切れましたがそのまま更新しませんでした。すると、せっせと地点登録したデータは全て消えていました。一方、ヤフーカーナビはもともと無料ですので地点登録したデータは無料で維持されます。

その一方、カーナビタイムは登録地をフォルダーに分けて整理できるのですが、(わたしが調べた限りでは)ヤフーカーナビはそれができないので登録地が増えると行きたい場所を選び出すのが大変そうです。そして、この登録地を検索する方法も無さそう。

1回の撮影で登録地点は20個、30個と増えていくのでフォルダーが使えず検索もできないのはわたしにとっては致命的に不便です。

こんな感じで登録地がずらっと並びます

2020/12/18 再度の結論

今回使ってみてヤフーカーナビに対するわたしの評価は一段とアップしました。通常の使い方なら十分満足です。
しかし、再び従来のように月一くらいのペースで撮影に行くようになったらやはりカーナビタイムを選ぶことでしょう。

2021/01/02追記

前項でヤフーカーナビは登録地点のグループ分けができない、と書きました。しかしよく調べてみるとスマホ用ヤフー地図アプリではグループ分けの利用が可能とわかりました。(但し、グループ分けの作業はスマホではできず、PCのヤフー地図で行わなくてはなりません)

そして、ヤフー地図アプリから行きたい場所を選んでヤフーカーナビを起動することができるので、この二つのアプリを組み合わせれば登録地点のグループ分けを利用できるというわけです。

使い方は下記の通り。

ヤフー地図のメニューから 登録スポット を選択

グループ を選ぶと、下記のように設定済みのグループが表示されますので、いずれかを選択します。(下記画像はプライバシー保護のため一部改変しています)

例えば上記の中から只見線を選ぶとグループに属する登録地点が表示されますので、その中から行きたい場所を選びます。

すると選んだ場所の地図が表示され、この画面でルートをクリックするとカーナビアプリが起動して目的地までのルート検索が行えます。
また、カーナビアプリ をクリックするとカーナビアプリが起動し、選んだ場所を目的地としたうえで経由地の設定画面が表示されます。

まとめ

  • ヤフーカーナビの使い勝手はカーナビタイムと比べて遜色ないレベルと言える
  • ただし、私にとってカーナビタイムは月500円出す価値は十分にある。
  • 実を言うとここに至って限りなくヤフーカーナビに傾いています。
  • わたしが今後どうするかはしばらく考えます。

以上、読んでくださりありがとうございます。

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