関西本線の亀山–加茂間は単線非電化で優等列車の設定はなく、「本線」を名乗るものの実態はローカル線です。昔は関西と名古屋、東京を結ぶ列車も走っていたようで、かつて陰陽連絡の急行が走っていた木次線を彷彿とさせます。
また、この区間は柘植川~木津川沿いを走り、沿線の風景は三江線に似ています。特に下流(大阪側)は川の両岸に竹林が広がって線路が見えない区間が多く、江の川の下流とそっくりです。(停車する場所がなくて撮影が難しいことも含めて)
ただ、木次線、三江線など中国地方のローカル線と大きく違うのは、関西本線を走る列車はそれほどゆっくりではない、ということです。最初は三江線の時の調子でシャッタースピードを1/400くらいにしていたのですが、やってきた列車がずいぶんと速くてびっくり。それからは1/640~1/800くらいで撮影しました。
それでは、主な撮影地を亀山側から順番にご紹介します。
目次
亀山インター付近
ローカル線と高速道路といえば、やはり長良川鉄道でしょう。(という発想が一般的でないことは承知していますが…。マニアの戯れ言だとおもってご勘弁を。)
長良川鉄道は東海北陸道がほぼ併走しており、両者の圧倒的な輸送力の差を見せつけられますが、ここもそんな感じの撮影地です。
電柱が列車にかかってしまってあまり素敵なアングルではありませんね。ここも含めて沿線は草木の繁茂が激しく列車がきれいに見える場所は限られています。
11月下旬10:19撮影
光線状態
午後順光になる方向ですが、背中を名阪国道が走っており、太陽光はこれに遮られるかもしれません。
地図
近くにあるドライブインから歩いて行けます。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
関-加太1
紅葉の時期向きのきれいな景色なのですが、線路際に生えた草木に遮られて車両は部分的にしか見えません。
11月下旬8:08撮影
光線状態
午前中順光
地図
川を横切る橋の上から撮影します。なお、国道1号線から撮影地までの間の道は非常に狭く、車両での通行は困難です。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
関-加太2
沿線でもう一つ特徴的なのは、北側から撮影するために順光にならない撮影地が多いことです。ここもその一つで、国道25号線から鉄橋を横切る列車を撮影します。
11月下旬9:26撮影
光線状態
作例のように朝方ちょっと光が差し込みますが、これ以外の時間帯は日陰になると思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
関-加太3
この日は晴れていましたが、紅葉の具合が今ひとつなので日差しを避けようと朝早い光の当たらない時間帯に撮影しました。
11月下旬6:51撮影
光線状態
早朝以外は光があたりますが、南側が山なのでどの時間帯にきれいな順光になるのかはよくわかりません。
ネットを探すと、下記リンク先のように順光で撮影されている画像があるので、午後の特定の時間には順光になると思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
関-加太4
前項の関-加太3と同じ場所から逆方向を撮影します。
11月下旬8:48撮影
光線状態
午前中は山の陰になり、午後は光が当たるものの逆光になると思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
関-加太5
鉄橋を走る列車を撮ります。現在、国道25号線は前項、関-加太4を撮影したポイントから奥は車両通行止めになっていますので、車をおいて歩きます。関-加太4の撮影位置から歩いて10分くらいです。
列車はいきなり飛び出してきますので、手持ちでスタンバイは厳しいです。
一枚目が朝10時頃、二枚目が朝7時頃の撮影です。
11月下旬10:26撮影
11月下旬7:16撮影
光線状態
山の陰に入っているか、逆光か、いずれかです。地形図から考えると昼前まで逆光で、それ以降は山の陰になると思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
加太-柘植1
烏池という池は周囲を山に囲まれてきれいなのですが、線路際で草木が繁茂しているので撮影場所は限られます。(というか、ほとんど無理?)
ちなみに、作例は画面の左端に列車がいますが、わかりますか?
11月下旬12:37撮影
光線状態
午後順光ですが、烏池の南側は山なのでこれに遮られるかも。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
加太-柘植2
むしろわたしは烏池の向かいの採石場に心引かれました。昨今は工場の夜景が人気だったりしますが、わたしも沿線に工場があるとつい列車と絡めて撮影したくなります。
この場所はいい感じで列車と採石場を絡めることができました。
11月下旬11:45撮影
光線状態
午前中順光です。(え?こんなのどうでもいい?)
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
大河原-月ヶ瀬口
集落にかかる橋を横切る列車です。
11月下旬14:19撮影
光線状態
終日順光です。
地図
郵便ポストの近くから撮影しました。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
大河原-笠置1
木津川にかかる鉄橋です。
鉄橋の下流にある橋の上から撮りました。
11月下旬14:55撮影
光線状態
午後順光
地図
この橋は幅が軽自動車でぎりぎりなのですが、時折車両が通ります。橋のたもとへすぐに退散できるよう持ち物は最低限にしましょう。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
大河原-笠置2
通りかかったらたまたま素敵な光線状態でした。
列車も(このあたりでは珍しく)全体が見えています。
11月下旬14:53撮影
光線状態
地形図から判断すると、昼過ぎまでは山の陰になり、夕刻のある時間帯だけ作例のような光が当たると思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
大河原-笠置3
山の樹木が(この沿線としては)かなりきれいに紅葉しています。趣のある旅館、釣りをしている人、全部入れてみました。(おかげで列車がどこにいるのかわからない?)
11月下旬14:27撮影
光線状態
山の北側なので、ひょっとすると一日中山の陰かもしれません。
ちなみに、作例撮影時は曇っていました。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
笠置-加茂
このあたりは一段と草木が繁茂していてなかなか列車が見えません。おまけに国道163号は通行量がとても多く、川の側には歩道がほとんどないので撮影は厳しい。
この場所は、ガードレールの外側に排水パイプを落とすための張り出しがあったのでそこに三脚を置き、ガードレールにまたがって撮影。高所恐怖症気味のわたしには苦しい時間でした。(そして、撮れた写真も今ひとつ)
11月下旬15:48撮影
光線状態
終日日陰と思われます。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
以上、読んでくださりありがとうございます。