
Overview: I have started to taking photos of trains about 15 years ago. When I wasn’t skilled, I made many mistakes and lost some of precious opportunities.
わたしが本格的に鉄道写真を始めたのは2003年です。実は学生時代は鉄道研究会に入っており、大枚はたいてペンタックスの一眼レフカメラを購入したのですが、結局標準レンズだけで終わってしまいました。
2003年は、まだ北陸本線を485系のボンネット形車両がわずかに走っており、大糸線、山田線などではキハ52も頑張っていました。そして、山陰線のいそかぜ、因美線~智頭急行のいなばなどで国鉄色キハ181が最後のおつとめをしていました。
会社勤めで長い休みは限られていたため、遠方へ撮影に出掛ける機会は滅多にありません。従って、貴重なターゲットを目の前にして緊張のあまり痛恨のミスを犯したことも数知れず。
今回は、ミスの具体例をご紹介します。
目次
シャッターを早く切りすぎた
当時のカメラはEOS10D。連写は毎秒3コマ、連続撮影は9コマ。
そして、確かシャッター半押しではメモリーカードに画像が読み込まれないという制限がありました。
ですから、シャッターを押しっぱなしにしていると、3秒でおしまい。そこから再度撮影可能になるまでには、何秒かかかりました。
ですから、待ちに待った列車がやってきたのが目に入り、慌ててシャッターを押して連写を始めたものの、それが早すぎて…。
智頭急行線 特急いなば
特急いなばがキハ181からキハ187に切り替わる直前、撮影に行きました。国鉄色のキハ181系廃止なのに、何故か撮影者はまばらでした。向こうから列車が見えたので思わずシャッターを押したのですが、思いの外列車の速度が遅い。このとき、指を離せば良かったのですが、何故かそれはできませんでした。
結果、列車を手前まで引きつけられずに一番手前に来たものでもこのような写真になってしまいました。無念。
撮影日 2003年9月7日

山陰本線 特急いそかぜ
同じような失敗を翌年のいそかぜ撮影でもやってしまいました。いなばに続いて、いそかぜが2005年3月1日に廃止されることになり、2004年の7月に撮影に行きました。
惣郷川橋梁の東端で上りいそかぜを待っていると、列車が橋の西側のトンネルから顔を出しました。こらえきれずにそこでシャッターを押してしまい、十分手前に引きつける前に9コマを使い切ってしまいました。
撮影日 2004年7月19日

もっとも、今やり直せるなら、きっと立ち位置から改めるでしょう。この位置で列車をこれ以上引きつけても海が隠れてしまいますから。
ライトの光で露出がずれる
ヘッドライトの光で露出がずれてしまう、という現象に遭遇したことはほとんどありませんでしたが、そのうちの1回は一番起きて欲しくない時に発生してしまいました。
北陸本線 特急雷鳥
雷鳥のボンネット車は2003年の9月になくなりました。撮影を始めたばかりでその価値をよく分かってはいませんでしたが、鳩原ループへ出掛けてボンネットを撮影しました。現在鳩原ループは立ち入り禁止のようですが、当時は撮影が可能でした。
ボンネット先頭車を連結した編成はどんどん減らされており、この日もこの1回来ただけだったのですが…。
この画像の前のコマまでは露出OKだったのに、一番鳩原ループらしい構図になったこのコマが、ライトの光で露出不足になってしまいました。残念ながらこのあとこれを取り返す機会はありませんでした。
そして、この失敗に懲りてRAWで撮影するようになりました。
撮影日 2003年5月24日

シャッタースピード不足で写真がぶれる
ちょっと勘弁して欲しいくらいの初歩的なミスですね。なるべく低いISO感度で撮影しようと、シャッタースピードと合わせてこまめに調整していたのですが、時々チェックを忘れて写真がぶれることがありました。
このときはすでにカメラはEOS-1D MarkII Nに切り替わっていましたが、猫に小判とはこのことか、という感じです。
山田線 普通列車
2007年11月で山田線と岩泉線からキハ52/キハ58が消える、というのでお盆休みに名古屋からはるばる撮影に行きました。
そして、確認不足で、シャッタースピードが1/250のまま撮影したため、しっかりぶれてしまいました。
正直、大した写真ではありませんが、こういう失敗をすると、逃した魚は大きかったように思われて非常に悔やまれたのでした。
撮影日 2007年8月14日

このままではわかりにくいですが、車両前面を拡大するとぶれているのがよくわかります。

肝心の列車が白飛び
当時は車両に光が当たって白飛びすることを予測できるだけの力量が無く、たびたびこの手のミスをしていました。もっと悔しい被写体があったはずなのですが、これしか見つかりませんでした。
北陸本線 トワイライトエクスプレス
実のところ、トワイライトエクスプレスの写真はこのあとも散々撮影できたので、この画像のミス自体はさほど悔しくはありませんでした。それでも、これを撮影した直後は当時使っていたキヤノンの無料ソフト、DPP(Digital Photo Professional)で、苦労して画像の見栄えを調整した記憶があります。
ただ、DPPですと調整が結構面倒なので、これ以降も黒つぶれしない程度に露出補正する、という方向には行きませんでした。
撮影日 2003年5月24日

以上、読んでくださり、ありがとうございます。