災害時に一番困るのが水の確保とトイレだと言われています。
災害時は水が使えずトイレが流せなくなるので排泄物は袋の中に排泄し、固めて保管しておく必要があります。
そう遠くない将来に東南海地震が来る可能性が取り沙汰されていますので、拙宅でも簡易トイレ、ポリ袋、そして凝固剤を準備してあります。
今回は、アマゾンVINEのサンプルでシート型の凝固剤を入手したので、上記の凝固剤とともに実際に水を掛けて凝固させ、使い勝手をチェックしてみました。
目次
シートタイプの凝固剤
商品はこちらです。→非常用トイレシート 紙レット100枚入り 非常用トイレ 携帯トイレ 携帯用トイレ
一回分がシート一枚と、使いやすいのがメリットです。商品名を見ると袋もセットになっているような印象ですが、実際には本品は凝固剤入りのシートのみで袋は別途用意する必要があります。
梱包
一つの袋に20枚まとめて梱包されており、この袋はいったん開封すると閉じることはできないので使い切らなくてはなりません。(もっとも、災害時には当然使い切ってしまうでしょうからこれはこれで良いと思います)
水分を凝固させるのが本品の役目ですから、開封して空気に触れたままにしておくと湿気を吸って変質してしまうだろうことは想像に難くありません。説明にも、「開封後は早めにご使用ください」という趣旨のことが書かれています。
性能
使用方法は、商品添付の取説によると袋にまず本品を一枚入れ、用を足す毎に一枚ずつ入れていきます。つまり、このシートで汚物をはさむことになります。
本品1枚で500ccの水分を凝固させられる、とありますので、実際に本品を入れたバットに500ccの水を注いでみました。
バットに本品を敷きます。
バットに水を500cc入れます。
1分ほど経過。凝固しているのがわかります。
1分30秒ほど経過。完全に凝固しました。
手でつまむことができます。
ということで、謳い文句通り500ccの水分を凝固させることができました。
粉末の凝固剤
こちらは、以前から拙宅に備蓄してあるものです。家庭用というよりは、業務用という感じです。
最低でも一週間の備蓄をしたいと考えており、拙宅の場合ですと
一人一日5回×3人×7日=105回分必要、ということになります。
となると、本品が一番安かったので。
アマゾンのリンクはこちら
2020/03/24追記
現在は販売単位が 4キロ×5=20キロ となっており、家庭用としては敷居が高いです。
梱包
こちらは凝固剤の粉末が4キロ、ドカンとひとかたまりで梱包されています。小分けされていません。
1gで300cc以上の水を吸水すると謳っています。アマゾンの商品説明には、「簡易トイレに1回10g使うとして…」というくだりがあり、それに習うならトイレ400回分と、圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
性能
こちらは凝固時に動画を録ったのですが、スマホカメラの動作不良で録画されていませんでした。よって、写真のみです。すみません。
前述の通り、商品は4キロの梱包ですが、オマケでテスト用とおぼしき小袋が入っており、これの内容量が20グラム。
これをバットに全部入れます。
水を500cc入れます。
(写真がありません)
水をさらに500cc入れます。
(写真がありません)
約2分経過
ご覧のように、見事に固まりました。感触はほぐしたタラコという風情で、まだまだ吸水できる感じです。(1gで300ccという謳い文句通りなら、今回テストした20gで6000ccは吸水できる勘定です)
固まった樹脂を袋に入れました。問題なし。
バットに若干貼り付いていた樹脂の粒を流しに流したら、ぶくぶくに吸水してこんなに膨らみました
1gで300ccという謳い文句は伊達ではないようです。
まとめ
シートタイプ
- トイレ1回でシート一枚を使うので、取扱が楽
- 一枚で500cc凝固できる、という謳い文句通りの性能を持っている
- 価格はシート一枚あたり約30円
取説通りに使うと、最初に一枚、その後同じ袋を使うなら、用を足す毎に上に一枚載せていく、という使い方です。仮に同じ袋を3回使うなら、コストはトイレ1回あたり40円
粉末凝固剤
- 今回のものは小分けしていないので扱いは手間がかかる
- 1gで300cc以上凝固できる、という謳い文句通りの性能を持っていると思われる(1g=300ccは今回きちんと確認できませんでした。すみません)
- 仮にトイレ1回で5g使うとして、凝固剤のコストはトイレ1回あたり5円
なお、粉末凝固剤を個別包装したものも各社から販売されており、こちらは汚物袋もセットになって概ねトイレ1回あたり100円というところです。
おまけ
拙宅で凝固剤以外にトイレ対策で用意しているのは、下記の物品です。
- 45リットルゴミ袋(透明) 150枚
45リットルはかなり大きめでしょうし、透明も汚物用としては今ひとつですが、他の用途への転用も考えてこれを選びました。
自宅にとどまれなくなってハイエースで避難する場合を考え、ポータブルトイレを準備しました。
以上、読んで下さりありがとうございます。