災害に備えて一ヶ月分の生鮮食料を備蓄する

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目次

外出不可能な事態に備える

新型コロナが流行し始めた当初は世界の流通が寸断されて食料の輸入が止まるのではないかといった懸念がありましたが、さしあたりそういう心配はなくなりました。とはいえコロナは感染力が強いために家族の誰かが罹ってしまうと二週間程度外出ができなくなるというのは今も変わっていません。そうなると食料の調達もままならなくなってしまいます。

そこで、そのような事態に備えて拙宅では今年の3月に冷凍庫を購入し、1ヶ月分の生鮮食料を備蓄できるようにしました。本記事では、機材の選定法、及び食材の収納方法などについてご説明します。

冷凍庫の選定

冷凍庫の機能についてはこちらの記事に詳しく書かれています。

冷凍庫のおすすめ10選【2020】食品の収納・保存に便利なモデルを紹介

冷却方式は霜取りが不要だが高価なファン式と年数回の霜取りが必要だが安価な直冷式があります。

また、扉の開き方によって中身の整理が簡単な前開きと大きなものを出し入れしやすい上開きがあります。

容量は150リットル前後と考えていましたので、容量100リットルから200リットルの冷凍庫の売れ筋を抜き出し、容量1リットル=200円、直冷式=5000円に換算し、二年分の電気代を足した結果から、ハイアールの直冷式145リットル 上開き型のJF-NC145Fがわたしにとっては一番お得と判断しました。

冷凍庫の性能比較表(kakaku.comより引用)
kakaku.com HPより引用

ただ、実際に食料を備蓄してみると、霜取りのために冷凍庫から食料を全部取り出し、スイッチを切って放置するのはその間の食品の保管を考えるとかなり難しいことがわかりましたので、ファン式=20,000円くらいに換算しても良かったかも知れません。また、上開き式は食品を入れるカゴの購入に5,000円ほどかかりましたのでそれも金額換算した方が良かったかも。

食品格納カゴの選定

横開き型なら食品の分類や取り出しも簡単にできますが、上開き型はむやみに食品を入れるとどこに何があるか分からなくなるのでカゴなどによる分類は必須です。

届いた冷凍庫庫内の実寸はおおよそ下記の通り。単位はmmです。扉を開けた開口部のサイズが580X385 mm、冷凍室の深さが690mmで、内側に張り出している部分があるため、床の幅は390mmしかありません。

冷凍庫のサイズ

同じ形のカゴを5個使って張り出しのない左側に3個、張り出しの上に2個載せようと考えました。金属製は高価なため、まずはダイソーでプラスチック容器を物色したのですが使えそうなサイズのものは見当たらず。

これは高さが高すぎ

食品分類のためのプラスチック容器を探す

これは小さすぎ

食品分類のためのプラスチック容器を探す

ならば金属製、ということでMonotaRO、ヨドバシ、アマゾンなどをチェック、価格が安かった下記を購入しました。最大で三段積みとなるので、積み重ねても中身がつぶれないストッパー付きなのがポイントです。

結局金属製のカゴを購入
aoazon HPより引用

サイズは26.5cmX35cmX22cmなので、下記のように左側に3個、右側に2個積み上げて使います。

冷凍庫内のカゴのレイアウト

実際の写真はこちら。右側の一番上のカゴを出した状態です。高さが若干足りないため、冷凍庫の上の方に空間ができていますが、縦横はほぼぴったり。

冷凍庫内にカゴを格納した状態
左側は3個、右側は1個のカゴが入った状態

食料の在庫管理法

食材毎に保管するカゴを分ける

ネットで調べると冷凍した食材は一ヶ月以内に消費するのが良いとされています。そこで、5つのカゴそれぞれに一週間分の食材を入れ、庫内の位置をローテーションさせて順番に使っていこうと考えました。しかし、一ヶ月分の備蓄を一ヶ月で消費するとなると、ほぼ毎日冷凍食材の解凍をしなくてはならず非常に面倒なのですぐに挫折。

その後、拙宅での使用条件ですと一ヶ月よりも長い期間の保管が可能と分かりましたので、徐々に保管期間を延ばしていき、現在は食材の種類(鶏もも肉、豚ももと豚バラ、豚ロースと牛肉、野菜 といった具合)で分けて保管、古いものから順に消費する、という形に落ち着いています。

リストを作って在庫を管理

一週間毎に1つのカゴを使い切る、という方式なら在庫管理も簡単だろうという目論見でした。しかし食材毎に分ける場合は新旧の食材が混在するため古い食材を使い忘れないように在庫リストが必要です。さもないと取り出したい食品を探すのに一苦労ですし、時折古い食材を発掘して驚くはめにもなります。

現在は3ヶ月くらいかけて全体を入れ替えるようにしていますのでリストの更新も月に一回程度です。その間の変動は鉛筆で追記しています。(写真の下の方に古い野菜が残っていますが、これは最初に冷凍したものがそのままになっています。つまりサボりですね。)

在庫管理表

冷凍日と品目を書いたラベルを貼り付ける

食品はジップロックフリーザーバッグに入れて冷凍しています。写真のようにそれぞれのジップロックには冷凍時期と品名を書いたラベルを貼っています。カゴを上から見てもどれがどれだか分からないので一つ一つ引っ張り出して見るしかありませんが、冷凍庫の食品の入れ替えは週に一度くらいなので大した手間ではありません。

ラベルで品名と冷凍時期を表示

この装備でどれくらいの食料備蓄が可能か?

肉はカゴ1つに5~6キロ備蓄可能

カゴ1個に鶏もも肉5から6キロが入る

ジップロックのMサイズ(縦196mmX横177mm)を使うと写真のように二列に並べることが可能です。Lサイズも買ったのですが、このカゴでは一列しか並ばないので今は使っていません。このカゴは鶏もも肉のかごで、もも肉を二枚重ねて1つのジップロックに収納していますが、カゴ1つに10個入ります。つまり、鶏もも20枚、重量にして5~6キロ。
豚肉は300グラムくらいに分けていますが、この場合でカゴ一つに15個くらい入りますので、約5キロ。

従って、肉や魚はカゴ3個使えば15キロくらい備蓄可能です。一日500グラムありますので家族3人なら一ヶ月大丈夫です。(魚の切り身はでこぼこしていて肉よりかさばるので魚ばかりだと重量はもっと軽くなるかも)

野菜の大量備蓄は難しい

野菜はかさばるので一ヶ月分を冷凍で備蓄するのは大変です。生ブロッコリーや生ほうれん草の冷凍食品を買ってみたのですが、カゴ1つでせいぜい五日分というところでしょうか。自分で煮て下ごしらえをすればかさが減って備蓄量も増やせますが、これを一ヶ月でローテーションさせるとなるとすごい手間です。しかも、肉と違って冷凍した野菜は短期間で味が落ちてしまいますので年中解凍品を食べるのも辛い。

従って、現在は野菜の備蓄は冷凍食品のみで、不足分を補うために野菜ジュースとトマトジュースを合計15本程度備蓄しています。(これなら常温保管でOK)

冷凍でどれくらいの期間保管可能なのか?

食肉は、3ヶ月までは味は落ちません。現在は定常的に3ヶ月前の食肉を溶かして食していますが、特に違和感などはありません。(一般論ではなくあくまで拙宅の場合です)

拙宅の保管条件は下記の通りです。

  • 冷凍庫は週に数回しか開けない
  • 購入したらすぐに冷凍
  • 味付けなどをしていない肉をそのままラップに包んだ上で空気を追い出してジップロックフリーザーバッグに保管

なお、冷凍庫の機種やサイズによっても異なると思いますので、賞味期限がどこまでOKかは各自で確認頂いた上で実施されるようお願いします。

霜取りの頻度は?

直冷式は年に数回は霜取りが必要とのことだったのですが、拙宅の場合は8ヶ月ほどになりますがまだ霜取りをしたことはありません。これは、下記の理由で霜が付きにくくなっているためと思われます。

  • 開閉の回数が少ない(週に数回)
  • 冷凍食品とジップロックフリーザーバッグに入れた食品しか収納していない

頻繁に開閉すると外から入った水蒸気で霜が付着しやすくなるらしいです。また、水気を含んだ食品も霜の原因になるそうです。現状は写真の通りで、当面は霜取りなしでいけそうです。(これは先ほどと同じ写真で、冷凍庫使用開始から8ヶ月経過しています。)

使い始めて8ヶ月経つが、霜はほとんど付いていない

まとめ

  • 26.5cmX35cmX22cm のカゴ1個で鶏肉や豚肉5~6キロの備蓄が可能
  • 食肉は3ヶ月以内に消費してローテーションさせている(拙宅の場合: 保管条件は本文をご参照)
  • 野菜はかさばるので1ヶ月分の備蓄は困難、足りない分は野菜ジュースで補う
  • 水気の多い食品を直接収納せず、週に数回しか開閉しないなら直冷式でもほぼ霜取り不要(拙宅の場合)

以上、読んでくださりありがとうございます。

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