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マニュアル車で癖になったニュートラル走行
わたしが初めて車を手に入れたのは1986年です。当時はマニュアル車が標準で、オートマチックは燃費が悪くなる上に車両価格が少し高かった記憶があります。
わたしも当然のようにマニュアル車を購入しました。このマニュアル車にアイドルカット機能があったかどうかはわかりませんが、わたしは坂道でNに入れたままで走れば燃費が良くなると信じていましたので、これを忠実に守って運転していました。この車には15年も乗りました。
画像は、こちらより引用
オートマでも改まらず
2001年にオートマチック車に乗り換えました。オートマチック車を廃車にするまで8年間、坂道をニュートラルで下るという習慣をそのまま続けていました。続けていた、というよりは、もう運転のルーチンのように体に染み込んでおり、何も考えずとも坂道に来るとギアをニュートラルに入れていたのでした。
画像はこちらより引用
その間、オートマチック車をニュートラルにして坂道を下るのは危険だ、という内容の文章を見掛けたことがあり、気になって色々と調べてみました。しかし、危険な理由は、ブレーキを使いすぎてきかなくなってしまう「ベーパーロック現象」しか見つけられませんでした。ならば、ブレーキを使いすぎなければ良いのだな、と考え、この習慣をやめることはありませんでした。
ハイエースを買っても改まらなかったが、納得のいく説明を発見
次に購入したエクストレイルのマニュアル車でも当然下りニュートラルは継続。そのあと、現有のオートマチックのハイエースに乗り始めたのが去年の8月。ハイエースでも同じように下りでニュートラルに入れて走っていたのですが、歳のせいもあってか発車の時にニュートラルに入れっぱなしでスカを食うことが度重なり、この習慣がだんだん苦痛になってきた昨今、こんな記事を見つけました。
Yahoo 知恵袋 走行中にAT車でニュートラルに入れるとミッションが焼き付く?
これを読んで実は坂道をニュートラルで下ることはオートマチック車にとっては危険であることがやっと納得できました。
要するに、ニュートラルにするとオートマチックの回転部分に送り込まれるオイルの量が減少してしまい、それが焼き付きに繋がる可能性がある、ということです。
起きる可能性がある、ということであって、必ず起きるわけではないようです。(それはわたしが身をもって証明しているわけです。)
しかし、この無意味な習慣をやめるには十分な理由でした。
お陰で、何の未練も無く下り坂でニュートラルに入れるというわたしの長年の悪習ともきっぱりおさらばすることができました。
やめてみたら、運転がかなり楽になりました。そして、燃費も変わりませんでした。実にすっきりしました。
今まで何をやっていたのだろうか?
何故これを今までやめようと思わなかったのでしょうか?
それをうまく説明できませんが、自分の中にはびこる因習を一つ打破することができました。
以上、読んでくださりありがとうございます。
現行の自動車のブレーキはマスターバックと言う倍力装置で
人間の踏力を何倍にも倍増してブレーキを作動させていますが
このマスターバックはエンジンの負力によって作動する様に出来ています。
Dレンジで坂道を下る場合は
キックダウン制御でエンジンブレーキが掛かると同時に
エンジンの負圧も上昇し、ブレーキが効きやすくなりますが
ニュートラルの場合、負圧が発生しにくい為、マスターバックの働きも弱くなり
Dレンジ時以上の踏力が必要となり
危険な為、Dレンジでの走行が推奨されています。
べーパーロック現象はニュートラルでもDレンジでも起こりえますし
きちんと整備された現行車種で、常識の範囲内の運転をしていれば、まず起こりえません。
焼き付き云々も確かに可能性はありますが、本当に極端な例です。
1番の問題は負圧の現象による
マスターバックの効力の低下です。