前回は排水管清掃用の道具で排水管をさらえたものの、水をたくさん流したときに発生するゴボゴボという異音は消えませんでした。
しかも、音が発生しているのは配管のかなり先の方。
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次なる新兵器
前回の道具を奥に突っ込んでいけば何とかなるのかも知れませんが、汚れを掻き出すのに相当な手間がかかりそう。そうなると次は薬剤が良さそうです。
そこで、アマゾンで見つけたのがこれ。
ちょっと怪しいネーミングですが、レビューの評判は上々です。また、同じメーカーでさらに強力な「ピーピースルーK」もあるのですが、こちらは劇毒物なので「劇物譲受書」と身分証明書の提出が必要と、ちょっと面倒。また、「ピーピースルーK」の方は「反応熱で高温になるため、柔らかい排水管に本品を使用する際は、溶液の熱でパイプが変形する恐れがあります…」との記載もあったため、まずは無難そうな「ピーピースルーF」で試すことにしました。
成分、注意事項
成分は、オルトケイ酸ナトリウム、過炭酸塩、水酸化ナトリウム、界面活性剤、とあります。
オルトケイ酸ナトリウムは、ウィキペディアによると、アルカリ性で、びらん性あり、誤飲に注意。
水酸化ナトリウムは、昔化学で習った強アルカリ物質ですね。絶対に目に入れてはいけません、というやつです。
また、使用に当たってはメガネ、マスク、手袋などの保護具を付けるよう指示があります。(ゴム手袋、とは書いていませんが、間違っても軍手をして作業をしないようにしましょう。薬剤が軍手にしみこんで手に密着し、ひどいことになります。)
作業開始
買ってからしばらく置きっぱなしになっていたのですが、思い立って作業開始。
1回の使用量は一瓶の四分の一、150グラムとありますが、今回は排水管の先の方で音がしているため、二倍の300グラム、水の量も標準量の500~600ミリリットルを1リットルとしました。
薬剤を計量する
まずはゴム手袋とマスクを着用。目は、わたしはひどい乱視なのでゴーグルではなく普通の度付きメガネを着用。
容器のふたを開けて秤でびんの重量を測定し、ゼロセットしてから薬剤をバケツに投入。
適宜入れては重量を測定して約300グラムを投入します。
薬剤は顆粒状ですが、投入の際に細かい粒子が周囲に飛散したようで、これを吸い込んでむせました。注意書きにその旨ちゃんと記載があるのですが、不織布製の花粉症用マスクでも防ぐことができませんでした。薬剤投入の際は顔を背けて息を止めるのが良さそうです。
薬剤を溶かして排水管に投入
計量カップで温水(風呂くらいの温度)1リットルを計量し、バケツに入れます。
もわっと泡立ちますが、刺激臭などはありません。
念のため混ぜてみましたが、溶け残りは無さそうです。これを流し台の排水管に一気に投入。
二時間放置
商品の説明には、「30分から一時間、あるいは一晩」とあり、いったいどれだけなんだ??と突っ込みたくなりますが、今回は午前9時から午前11時まで二時間放置しました。
その後、バケツ二杯分の温水を投入。(説明には温水という指示はありませんが、念のため)
奥はわかりませんが、排水管のふたはピカピカになりました。
音が消えました
結果、例のゴボゴボという音は止まりました。商品説明には、「月二回程度の定期的な洗浄をお勧めします」とありますが、そう頻繁にやってもいられないので、当面このままで良いかな、と思っています。
推定原因
思い起こせば、音がし始めたのはわたしがもつ鍋を作るためにもつを下煮し、その煮汁を流しにそのまま流してから、のような気がします。それを2回ほどやってしまってから妻に指摘され、煮汁を流さずにボールに空けて置いておいたら上澄みがホワイトチョコのように固まり、卵一個分くらいの体積の油が取れました。これが排水口の中で固まってこの音の原因になったのではないかと考えています。
ピーピースルーは、KもFも、アルカリで脂肪、タンパク質を溶かすための薬剤なので、これによって排水管内で固まっていた脂肪が除去できたのでしょう。
注意事項
ピーピースルーFは、プラスチック、ゴム製品、木片、金属類等には効き目はありません。また、大便器の詰まりや小便器の尿石にも効き目はありません。また、アルミ材は腐食するので使用しないで下さい。(メーカー注意書きより抜粋)
以上、読んでくださり、ありがとうございます。
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