フィルムスキャンの最適な解像度は?(続き)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

前々回記事 前回記事で、スナップ写真を撮影したカラーネガフィルムをスキャンする場合の条件について検討してきました。

今回は、35ミリモノクロネガフィルム、35ミリリバーサルフィルム(いわゆるスライド)そして印画紙にプリントした写真についてスキャン条件を検討しました。

目次

今回の結論

保存ファイル形式

更に触るつもりならtiffがおすすめ、追加でレタッチなどをしないならjpgで良い

35ミリモノクロネガフィルム

2400dpi, 16bit グレー

退色復元は不要(というか、対応していない)

35ミリカラーリバーサルフィルム

3200dpi, 48bit カラー

退色復元は画像を見て適宜実施

紙焼きカラー写真

240dpi, 48bit カラー

退色復元は画像を見て適宜実施

35ミリモノクロネガフィルム

解像度を1200dpi, 2400dpi, 3200dpiと変化させて同じフィルムをスキャンし、画像を比較しました。

これまで同様、解像度の異なる画像を比較するため、低解像度の画像を拡大し、高解像度の画像と同じサイズにしてあります。

1200dpi

モノクロネガフィルム 1200dpi スキャン

2400dpi

モノクロネガフィルム 2400dpi スキャン

3200dpi

モノクロネガフィルム 3200dpi スキャン

3つの画像を並べて見ると…(左から1200dpi,2400dpi,3200dpiです)

モノクロネガフィルム  スキャン画質比較
クリックすると拡大されます。

1200dpi→2400dpiは、画質が向上しているのがわかりますが、2400dpi→3200dpiは、判別できません。

このとおり、35ミリモノクロネガフィルムのスキャン解像度は、

2400dpiがおすすめです。

35ミリカラーリバーサルフィルム

こちらは、桜の花を撮影したフィルムをスキャンしました。35年ものなので、退色が進んでいます。

1200dpi

カラーリバーサルフィルム 1200dpi

2400dpi

カラーリバーサルフィルム 2400dpi

3200dpi

カラーリバーサルフィルム 3200dpi

並べてみると…(左から1200dpi,2400dpi,3200dpiです)

カラーリバーサルフィルムスキャン画質比較
クリックすると拡大されます。

こちらは、1200dpi→2400dpiは無論のこと、2400dpi→3200dpiも若干解像度がアップしているのがわかります。

このとおり、35ミリカラーリバーサルフィルムのスキャン解像度は、

2400dpiでもOKですが、3200dpiに上げる価値があります

紙焼きカラー写真

150dpi

紙焼きカラー写真 150dpi

200dpi

紙焼きカラー写真 200dpi

240dpi

紙焼きカラー写真 240dpi

300dpi

紙焼きカラー写真 320dpi

150dpi→200dpiは明らかに向上しています。

200dpi→240dpiは微妙ですが、若干文字がスッキリ見えます。

しかし、240dpi→300dpiでは、違いがわかりません。

このように、紙焼きカラー写真の解像度は、

240dpiがおすすめです。

イメージタイプ

イメージタイプは、データ量が豊富な48bitカラー(モノクロの場合は16bitグレー)をおすすめします。

読んでくださり、ありがとうございます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください