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暑い夏はスライドドアを開放したい
いよいよ暑くなってきました。停車中はスライドドアを開け放したいのですが、車内が丸見えになるのが辛い。わたしだけならまだしも、家族がいる時には丸見えは極力避けなくてはなりません。
そこで、スライドドアを開放しても中が見えないようカーテンを付けることにしました。
まずは市販のカーテンを探してみたのですが、市販は窓用のみでスライドドアを開けた状態で開口部を目隠しできるものは見つけられませんでした。
防虫ネットは見つけたのですが、頻繁に出入りするのでやはりカーテンが欲しい。
自分で作ることにします
簡単に済ませるなら天井にフックなどを取り付けてカーテンをぶら下げるようにすれば良いのですが、外した(もしくは外れた)時にカーテンが邪魔です。また、どうせ付けるなら簡単に開閉できるようにして走行中に後部座席に直射日光が入るのを防げるようにしたい。
そこで、スライドドア上部に市販のカーテンレールを取り付けることにしました。
どうやって取り付けよう?
内張のピラー部に穴を開けて取り付けるとすると、二箇所でしか固定できません。一方、カーテンレールは直径2.7mm、もしくは3.5mmの木ネジで数カ所を壁に固定するものが多いようです。
つまり、この穴を利用して直接ピラーに固定しようとすると、M2、もしくはM2のネジを使わなくてはなりません。これは細すぎていかにも頼りない。何かの拍子にカーテンに力がかかると、ネジがピラーから外れてカーテンレールごと落ちてきそうです。
そこで、ちょっと不格好ですがカーテンレールを角材に取り付け、その角材をピラーに取り付けることにしました。これならカーテンレールのブラケットを2個と言わずに全て利用できるので強度がアップします。
材料をそろえる
A) カーテンレール
力がかかっても壊れにくく、仮に落ちてきても被害が少ないよう、軽くてしなやかなものを選びました。伸縮式なので長さは1mから2mの間で調整できます。
角型 伸縮 カーテンレール 2m シングルタイプ (ホワイト)
B) 角材を内張に開けた穴に固定するためのプレート(ステンレス)
固定にはM6のネジを使いたいので、直径6.5mmの穴が開いたプレートを購入しました。ステンレスでなくても良かったのですが、欲しいサイズでユニクロのプレートがなかったのでやむなく。
C) 木ネジ(カーテンレールを角材に固定する) (ユニクロ←鉄にメッキをしたもの)
カーテンレール付属の木ネジは長さが20ミリあるのですが、これを打ち込む角材はできるだけ薄いものを使いたいので、2.7×16mmのものを購入しました。(後で考えると20mmを16mmにしたところで大した違いは無かったわけですが)
D) 角材
巾はカーテンレールのブラケット取付面より少し広く13ミリ以上、厚みは木ネジが飛び出さず、かつなるべく薄く、15ミリ程度、長さはスライドドア開口部が1.3mほどあるので、これ以上必要です。
ホームセンターで長さ1820×厚み14×巾30の角材を購入しました。
E) 木ネジ(プレートを角材に固定する)
角材の厚みに合わせた長さ、直径6.2程度の木ネジを買うつもりだったのですが、間違えて直径4mm×長さ12mmのタッピングねじを買ってきてしまいました。これは金属に下穴を開けて使うらしいですが、ネジの形は木ネジに似ており、錐で下穴を開けてねじ込んだところしっかり固定できたのでそのまま使いました。
M4タッピングねじ(購入したのはこれそのものではありませんが、同等品です)
F) M6×20 ナベ小ねじ+M6六角ナット(ユニクロ)+M6平ワッシャ
これはプレートをハイエースの内張に固定するためのネジです。
G) M6蝶ナット(ユニクロ)
車検の時などにカーテンレールが簡単に取り外せるよう、上記F)のセットを内張に固定し、これに蝶ナットを使ってカーテンレールを固定します。
(カーテンレールを外すには、蝶ナットを外すだけでOKで、F)のセットは付けっぱなしにします)
必要な道具
- ドリル(道具) わたしはハンドドリルを使いました。電動でももちろんOK。
- ドリル(工具) 直径5mm
- ドライバー
- 巻き尺
- のこぎり
- 錐、または千枚通し(グリグリっと下穴を開けるため)
- スパナ(二面幅10mm)
- ペンチ二個
カーテンレール取り付け作業
ピラー内張に直径6.5mmの穴を加工(片側2箇所)
手回し式のドリルで穴を開けます。ドリルが内張の中の配線などと干渉しないよう、中をチェックして穴の位置を決めます。
M6×20ボルトを取り付け(2箇所)
ピラー部内張に加工した穴にM6のボルト+ナット+平ワッシャ を取り付けます。このネジは今後外さないのでスパナでしっかり締め込みます。
内張の傾きに合わせてプレートを曲げる(2枚)
角材の取付面が鉛直方向になるよう、ペンチ二個を使ってプレートを曲げます。
プレートを2個とも取り付けて距離を測る
この距離は、先ほどピラー部の内張に開けた穴の間の距離とほぼ同じになるはずです。(多少ずれてもプレートの角度を調整すればOKです)
角材の位置を決めた上でプレートを角材に固定する
角材の車両後ろ側の位置は、後部座席シートベルトと干渉しないようにします。反対側(前側)は、ヘッドレストよりも前に出ないようにします。
車両後部側のプレート取付穴位置に鉛筆で印を入れて、ここに後部側のプレートを木ネジで固定。先ほど測定した2個のプレートの距離分だけ離して角材前側端にプレートを取り付けます。
前と後でプレートの曲げ角度が異なると思いますので、間違って角材に取り付けないようにします。(意外に間違いやすいです)
角材を取り付けてみる
内張に取り付けたM6のネジに角材を取り付けて、問題が無いことを確認します。
角材にカーテンレールを取り付ける
前項チェックが問題なければカーテンレールの取り付けブラケットを、木ネジで角材に固定します。
カーテンレールを車内に取り付け
蝶ナットを使ってカーテンレールを取り付け、カーテンレールのブラケットを締め込みます。
カーテンを選ぶ
わたしの目的は日中にスライドドアを開け放したときに外から見えないようにすることなので、車内が暗くならないように白のレースカーテンを購入しました。
下記カーテンの巾100cm×長さ108cm×2枚がスライドドア一枚分です。丈はフロア正面までの長さで、ステップは隠れません。(なるべく風を入れたいので)
具体的には、こちらを購入しました。
ちょっと非常識なウルトラミラーレースカーテン 強力遮像+断熱+紫外線カット 幅100cmx丈108cm 2枚組
カーテン取り付け
上記2枚セットを二組購入し、それぞれのスライドドアに取り付けました。
以前の記事でご紹介した運転席と荷室の間仕切りカーテンと合わせてしっかり目隠しができました。
その効果は?
取り付けて以降遠出はしていませんが、車内の改造作業をする際にスライドドアを全開にした上でこれらカーテンを使用しています。
合わせて後部ハッチを開けておけば、そこそこ風は通ります。それでも今時の日中はかなり暑いですが、スライドドア締め切りと比べれば雲泥の差です。それに、自宅駐車スペースに駐車してスライドドア全開で作業をしていると外から丸見えで落ち着かなかったのですが、カーテン三枚でほぼ完全に外から見えなくなります。これは本当に落ち着きますね。
また、極寒での車中泊で使えば気休め程度には車内が暖かくなる・・・かも。
費用概算
ネジ類 ボルト+ナットM6×20,蝶ナットM6、木ネジ直径2.7×16, 直径6.3×12 ぜんぶで400~500円くらい
角材 今回は580円×2で、1,160円でした。
プレート 一枚200円くらい×4枚で、約800円
カーテンレール わたしが買ったものは1,501円×2で、3,002円
カーテン わたしが買ったものは、2,140円×2で、4,280円
従って、合計は 10,000円弱、というところです。
以上、読んで下さり、ありがとうございます。
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