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魅惑の利尻富士
北海道の鉄道は魅力的な被写体がたくさんありますが、その中でも私にとって一番魅惑的なものの一つが利尻岳(利尻富士)です。2005年のゴールデンウィークに初めて宗谷地方を撮影に訪れ、幸運にもたまたま利尻岳を拝むことができました。しかし、これ以降北海道に6回撮影に行きましたが、一度も利尻富士を拝むことはできませんでした。いや、拝むどころか宗谷地方が晴れることさえありませんでした。
利尻富士の撮影地は下見が難しい
私にとって利尻富士の撮影が難しいのは、天候に恵まれないことのほかに有名撮影地の場所がよくわからない、という理由もありました。普通の撮影地なら天気が悪くてもそこへ行けば橋なり山なりが存在しますので事前に撮影地をチェックすることは簡単です。しかし、利尻富士は普段は見えないので、天気の悪いときに訪れても撮影地のチェックができません。
そして、ネット上を検索しても、撮影地のデータはほとんど見当たりません。あっても地図がリンク切れとか。
そこで、作例の地形とGoogle マップを見比べながら撮影地のおおよその見当を付けて出かけました。今回、短時間であちこち回れたのはGoogle マップのおかげです。これがなかったら、おそらく三分の一も回れなかったでしょう。
では、順番に撮影地をご紹介します。
勇知-兜沼
ここはたくさんの作例を拝見しました。目星をつけていた場所とは少しずれていましたが、比較的短時間に見つけることができました。道道510号線から撮影します。
一日目に各駅停車を、二日目に特急列車を撮影しました。早朝の利尻岳は二日目の方がはっきり見えていたのですが、二日目の撮影は昼過ぎになったため、くっきり感がなくなってしまいました。
列車は唐突に現れますが、踏切の警報音がするので見逃すことはありません。
1枚目 2月下旬10:58撮影
2枚目 2月下旬12:22撮影
光線状態
午前中順光です。
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
兜沼-徳満1
ここも皆さん撮影されていますね。わたしも是非行きたいと思っていたのですが、やっと念願が叶いました。国道40号線から撮影します。国道40号線は100キロ近いスピードで流れていることもありますので、うかつに路駐は大変危険です。撮影地の200mくらい北に駐車帯がありますのでそこを利用しましょう。
2月下旬12:20撮影
光線状態
午前中順光
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
兜沼-徳満2
初日は夕方まで快晴だったので、利尻富士のシルエットと列車を撮影できそうな場所としてここを見つけました。また、その翌日もここで撮影しましたが、順光でも悪くないです。国道40号線からでは電柱と電線が入ってしまうので、道の外に若干移動しています。新雪だとズボズボはまって移動が大変かもしれません。(私が訪れたときは、しばらく降雪がなかったため、雪が固くなっていて歩きやすかったです)
1枚目 2月下旬16:53撮影
2枚目 2月下旬7:32撮影
光線状態
午前中順光
地図
電柱と電線を避けるため、電柱の横まで入っていきました。15mくらい歩いたでしょうか。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
豊富-下沼
ここも作例が多数あり、是非行きたかった場所です。
どこで撮影すべきかを確認するためあたりをうろうろしていたところ、ラッセル車を追っかけている方と遭遇し、横で一緒に撮らせてもらうことができました。
そのあと、もともと撮る予定だった各駅停車も撮影。
1枚目 2月下旬9:21撮影
2枚目 2月下旬11:10撮影
光線状態
午前中順光
地図
撮影場所に行くには路肩の斜面を登らなくてはなりませんが、冬は雪が積もって位置の確認が難しくなります。目安は、下記写真の「豊富バイパス」の案内看板の手前にある「30m」の標識。このあたりから画面左側の斜面を上がると今回の作例を撮影した位置に行くことができます。
矢印の向きは、撮影方向を示します。
下沼-幌延
ここは列車を入れての撮影できませんでしたので、作例はありません。(ネット検索すれば多数出てきます)
2月下旬8:28撮影
光線状態
午前中順光
地図
矢印の向きは、撮影方向を示します。
光線状態と撮影可能な列車について(ダイヤは2019年2月現在)
列車だけを考えれば終日順光の場所もありますが、利尻富士は午後になると順光ではなくなってコントラストが落ちてきますので、利尻富士と組み合わせるなら午前中しかありません。
宗谷本線のダイヤはご覧の通りで、列車は本当にわずかしかありません。冬場に利尻富士との組み合わせが狙えるのは、ピンクで囲んだ5本。13時過ぎに通過するサロベツ4号も撮れなくはありませんが、昼を過ぎると利尻富士と空の境界がぼやけてきます。
また、ブルーで囲んだ3本(冬場は17時頃の1本のみ)は利尻富士のシルエットとの組み合わせが狙えます。
以上、読んでくださりありがとうございます。
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