
お断り
本記事は、筆者が独断でテストのうえ記載したものであり、エンゲル冷蔵庫を製造している澤藤電機は一切関係ありませんのでご承知おきください。
目次
エンゲル冷蔵庫をもう一台買い足す
エアコンと電子レンジは車中泊ファン憧れの装備ですが、いずれも大容量に対応したインバーターが必要でこれがエアコンや電子レンジより高かったりします。(1500Wインバーター:電菱SK1500-112は、現時点アマゾンで55,000円)
拙宅では冬場の車中泊が多いので、スーパーやコンビニの弁当、惣菜をレンジで温めることができれば非常に嬉しいのですがレンジ+インバーターで7~8万かかりそうです。(そして、狭い車内に電子レンジを置く場所がない)
そこで、夏の暑さ対策にもう一台追加しようと思っていたエンゲル冷蔵庫を温蔵機能付きの機種に変更し、電子レンジの代わりをさせてみることにしました。価格は8千円ほどアップします。
ENGEL エンゲル 冷凍冷蔵庫 + 温蔵 ポータブルSシリーズ DC電源 容量14L MHD14F-D

この写真でも分かる通り、外見は温蔵機能なしのMD14F-Dと殆ど変わりません。
ほぼ唯一と思える違いは、冷蔵と温蔵を切り替えるスイッチが付いていることです。このスイッチをWARM側にすると、ダイヤルの位置に関係なく庫内が温められます。

実際に使ってみる
夏でも弁当や惣菜は温かいほうが美味しいので、この夏の北海道で試してみました。
惣菜や弁当を入れてスイッチオン

温蔵のときはランプが赤く光ります。

すべてを常温で入れた場合でも、2~3時間経過すると全体が暖かくなりますので美味しく食べることができます。 ただし、温めるときの熱は庫内の下面から伝わってきますので、このような発泡スチロールのトレーに入ったものは下からの熱がトレーで遮断 されて暖まりにくいです。

また、この温蔵機能自体、温まるのにかなり時間がかかりますので一から温めるというよりは予め温めておいたものを保温する機能と考えたほうが良さそうです。
冬場はコンビニで温めてもらった弁当もたちまち冷え切ってしまうので、保温できるだけでもとても嬉しい。
常温のものが温まるのにどのくらいかかるのか?
例によって、温湿度データロガーを使って庫内が温まる速度を調べてみました。
テスト要領
惣菜や弁当を模してタッパーに水を200ccくらい入れたものを3個準備します。

蓋をして、二段重ねと一段だけのものを作り、温湿度データロガーを載せます。

これを温蔵庫に入れ、もう一台の温湿度データロガーを温蔵庫の上に置いてスイッチオン

この状態で放置し、温度変化を測定しました。

結果
各部の温度は下記グラフのようになりました。
温め始めてから二段重ねにしたタッパー上が50℃を超えるまでに1時間半ほどかかっています。
車内の温度が高いのは、太陽光で温まっていたためです。

これは、北海道で使っているときにかかっていた時間とほぼ一致します。
つまり、電子レンジのように常温のものを素早く温めることは得意ではないということです。これが冬になると惣菜も温蔵庫も冷え切っていますので、更に時間がかかると思われます。
まとめ
エンゲル温蔵機能付き冷蔵庫は、
温めた弁当や惣菜を60℃くらいの食べごろ温度で保温できる(温度調整はできない)
2時間程度を要するが、惣菜や弁当を温めることもできるので、うまく使えば(ある程度)電子レンジの代わりになる(ただし、メーカー推奨の使い方とは異なると思われるので、自己責任でお願いします)
温蔵庫として使っても、消費電力は冷蔵のときと殆ど変わらない
その他
ひょっとしてヒートポンプを使って熱を外から取り入れるのかと思いましたが、そうではなくヒーターによる加熱でした。
サイズ、重量は温蔵機能なしの冷蔵庫と変わりません。
冷蔵機能で冷やしておいたものをそのままスイッチを切り替えて温める、というのをやってみましたが、冷えた冷蔵庫を温めるのに思いの外時間がかかりましたのでそれっきり試していません。装置に無理が掛かりそうなので、良い使い方ではなさそうです。
以上、読んでくださりありがとうございます。
こちらはエンゲル冷蔵庫関連記事の一覧です。
こちらは【寒さ対策】関連記事の一覧です。