ドウシシャHEXARはサーモス山専用ボトルに勝てるか?

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先日、アマゾンVineプログラムでサーモス山専用ボトルの対抗馬的位置づけにある高性能水筒、ドウシシャHEXARを入手しました。そこで、今回はこの両者の比較をしてみたいと思います。一番気になるのは、どちらの保温性能が優れているかということですが、合わせて使い勝手などもチェックしていきます。
なお、例によって本記事は無料で入手した商品をもとに書いていますが、あくまで私が勝手に書いているもので、アマゾンやドウシシャとのタイアップ記事ではありません。よって、記載内容もあくまで私の個人的見解であり、アマゾンやドウシシャは一切関係ありません。

なお、わたしがHEXARとの比較で使用している山専用ボトルはこの秋に登場したFX-901ではなく旧モデルのFX-900です。(メーカー記載の保温性能スペックは同じです。)

スペックの比較

無敵の山専用ボトル

山専用ボトル 0.9リットルの性能は、下記の通りです。山頂でカップラーメンが食べられる、と言われるだけのことはありますね。そして、以前の記事でわたしが(あくまで個人的に)行ったテストでは、室温25℃で12時間冷蔵庫の冷凍室(約-20℃)でも6時間の間80℃以上をキープできています。実際、冬の北海道では、前日の夜に熱湯を入れておくと、翌朝適温のインスタントコーヒーを飲むことが可能なので助かっています。

サーモスHPより引用

そして、この数字のもととなった条件がこちら。

サーモスHPより引用

山専用ボトル以上のスペックを謳うHEXAR

山専用ボトルfx-901の0.9リットルに比べて内容量が0.8リットルと少なく、形も細長いHEXARは保温性能的に不利なはずですが、スペックは山専ボトルの上を行く数値を打ち出しています。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト
ドウシシャHPより引用

また、測定条件は下記の通り。山専用ボトルとほぼ同じ文言ですね。かなり挑戦的とも言えそうです。

使い勝手

シンプルに徹している山専ボトル

あくまで登山用に最適なボトルとして開発されているので、必要な機能以外は省き、実用本位に徹しています。
蓋には手袋をしていても操作しやすいよう、滑り止めが付いています。

サーモス 山専用ボトル

コップ兼用の蓋を外すと、これも滑り止めが付いて回しやすい中栓が現れます。

サーモス 山専用ボトル

便利機能を盛り込んだHEXAR

わたしは登山ではなく車中泊に使っているので常々ストラップがほしいと思っていたのですが、HEXARはストラップをはじめとするいろいろな便利機能が装備されています。
個人的には、ストラップはありがたいのですがそれ以外はちょっと付けすぎの感がなくもないと思います。

コップにもなる外側の蓋は、その下にあるリングにつながった落下防止用のゴム紐が付いています。ストラップもこのリングに付いています。

ドウシシャHEXAR

外蓋を外すと中にもう一つコップが

ドウシシャHEXAR

これを外すと中栓が現れます。

ドウシシャHEXAR

外蓋と落下防止用ゴム紐は取外したままで使うことも可能。(ただし、取り外すとボトル首元の金属面がむき出しとなるので保温能力が落ちると思われます)

ドウシシャHEXAR

両者を比べると、HEXARの方が容量は少ないのに長さはやや長め。これは表面積が増えるので保温能力的には不利に働くはずです。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

保温力

一番肝心なのが保温力です。今回は、常温でのテストは省略し、熱湯を入れたボトルを冷蔵庫の冷凍室(気温-20℃前後)に入れてみました。

テスト方法

山専用ボトルとHEXARの両者に規定量一杯(山専用ボトルは0.9リットル、HEXARは0.8リットル)の熱湯を入れて冷蔵庫の冷凍室に保管し、内容物の温度変化を測定する。
両者とも、熱湯を入れてボトルを予熱し、これを捨てて再度テスト用の熱湯を注ぐ。(よって、テスト開始時の湯温はほぼ100℃となる)

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

測定にはキッチン温度計を使用。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

冷蔵庫から取り出した際には、中身の温度ムラをなくすためボトルを三回上下反転させるように振ってから測定する。

テスト結果

下記の表のようになりました。時間の経過にともなって徐々に差が広がり、ほぼ24時間後の翌朝には温度差がほぼ10℃になっていました。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

これをグラフで示すと下記の通りです。規定量いっぱいに入れた湯を6時間程度で使ってしまうのなら大差ないですね。
そして、どちらも保温性能のスペックは余裕でクリアしています。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

これに近似線を加えた上で80℃、及び60℃をキープできる時間を作図で推定してみました。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

結論

この作図結果から、

80℃をキープできる時間は 山専用ボトルが約9.7時間に対してHEXARは約7.6時間
60℃をキープできる時間は、山専用ボトルが約21.7時間に対してHEXARは約16.6時間

と推定されます。山専用ボトルとHEXARの時間を比べてみると、いずれも山専用ボトルの方が約1.3倍長い。つまり、大雑把に言うと山専用ボトルはHEXARに比べると保温力が1.3倍優れている、ことになります。

ドウシシャHEXARの保温能力テスト

一方、以前のテストで室温における山専用ボトルとサーモスマグボトルの性能を比較した際のデータを見ると、その保温性能の差は約2.3倍ありました。従って、HEXARとサーモスマグボトルを比べるとHEXARの方が2.3/1.3=約1.75倍優れている、と言えます。

まとめ

ドウシシャHEXARは、山専用ボトルに比べると保温性能は若干落ちるが、普通のボトルと比べれば遥かに高性能。よって、ストラップや2個のコップなどそのギミックが気に入ったのなら買って損はない
しかし、ギミックが不要なら同価格帯で性能が上の山専用ボトルを選ぶべき

⇛保温性能を比べると、
山専用ボトル(容量0.9リットル)>HEXAR(容量0.8リットル) >>サーモスマグボトル(容量0.5リットル) という感じです。

以上、読んでくださりありがとうございます。

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コメント

  1. 高山遊 より:

    こんにちわ、初めてコメントさせていただきます。
    このボトルかなり気になってたので参考になりました。

    こちらのレポだと山専とほぼ互角のようでした。
    https://nuki2pon.exblog.jp/28523798/

    製品バラつきと思いますが、安定した製品供給
    という点でもさすがのサーモスって感じですね。

    後発の挑戦者を応援したいと思いますが。

    1. jt1962 より:

      高山様
      コメントありがとうございます。
      確かに、ご紹介いただいたサイトのテストでは私のテストよりも温度の持ちが良いですね。
      このテストでの水筒の置かれ方は書かれていませんが、ひょっとすると立てて置かれていたのかもしれません。
      一方、私のテストではボトルを倒しているので側面が冷凍室下面(というか、正確には収納されている冷凍食品やタッパーの上面になりますが)にぺったり着く形になります。
      そうなると、側面が空気と接しているだけの立っている場合よりも熱の伝導が良い(つまり、より熱が逃げやすい)と思われるので、冷却が早くなってしまったのかもしれません。(あくまで根拠なき想像です…)

      使い勝手はHEXARが頑張っていますね。個人的には山専もストラップくらい付けてくれたら、と思います。(登山家メインだから無理かな

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