低温に弱いリン酸リチウムイオンバッテリー
鉛蓄電池と比べると高出力・大容量で圧倒的に使いやすいリン酸リチウムイオンバッテリーですが、ほぼ唯一負けているのが低温特性です。
下記の表はRenogyのスマートリン酸リチウムイオン電池の仕様ですが、放電はマイナス20℃までOKなものの、充電は0℃までという制約があります。
![renogyリン酸鉄リチウムイオンバッテリー 使用温度](https://tech-review.click/wp-content/uploads/2022/03/c357210545a7a99fa937f6e067ea8e6a.jpg)
Renogyのバッテリーは、Bluetooth経由でデータを取得することができるのですが、概ね10℃以下になると充電低温警告が表示されます。(0℃以上なら充電はできます)
![スマホの画面に充電低温警告が出る](https://tech-review.click/wp-content/uploads/2022/03/Screenshot_2022-02-02-06-59-43-94-135x300.jpg)
昨年後半にRenogyから下記のヒーター付きリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが発売されました。しかし、わたしが使っているのは以前購入したヒーターなしのもの。
![ヒーター付きのrenogyリン酸鉄リチウムイオンバッテリー](https://tech-review.click/wp-content/uploads/2022/03/1d49a80881c7b89a3f0055fa9eb4526c-1024x466.jpg)
そこで、冬でもバッテリーの充放電ができるよう対策を考えることにしました。
冬のサブバッテリーはどのくらいまで冷えるのか?
わたしはサブバッテリーを荷台に設置したベッドキットの下に格納しています。この床下がどのくらい冷えるかというと、明け方の外気温が-10℃程度まで下がった場合でもマイナス5℃くらいにしかなりません。ベッドキットがあるために外気が流れ込まない「地下室」のような状態になっていることと、ハイエースの後席暖房は床面に向けて温風が吹き付けてベッド下が温まりやすいため思われます。
冬の北海道では外気温マイナス10℃くらいなら頻繁に遭遇しますが、昨今それ以下は意図的に寒い場所を狙って行かなければあまりお目にかからなくなっています。従って、床下温度がマイナス5℃程度まで冷えた状態を想定して対策すればまあ良かろうと判断しました。
温める方法を調べてみる
ホットカーペットが良さそうですが、バッテリーの重量に耐えられない恐れがあるためもう少し頑丈そうなものがないかと探してみました。
すると、一見良さそうなものがありました。爬虫類ヒーター。ペット用のヒーターで、温度は45℃固定。ただ、頑丈かどうかは現物を見ないと判断できません。そして用途から想像するに、恐らくこのままでは10キロを超えるバッテリーの重量には耐えられないと思われました。
![爬虫類用ヒーター](https://tech-review.click/wp-content/uploads/2022/03/cd96bb3962b60c741765085d5624120a-1024x592.jpg)