もはや夏の車中泊は危険なのか? 暑さ対策とその効果をテストしてみた

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この夏は家族で北海道に行ってきました。夏とはいえ北海道ですからさぞや涼しいと思っていたのですが、昨今の異常気象の影響で7月中は非常に暑かったです。日中は旭川でも30℃越えでぐったり。

北海道なら夏でもぐっすり眠れるだろうという期待はあっさり裏切られ、連日寝苦しい夜を過ごすことになりました。念のため電気毛布も積んでいたのですが、もちろん1回も使いませんでした。

今回は、車内の温度を測定したデータと寝苦しさの関係、暑さ対策の効果について調べました。

目次

車内の温度測定方法

測定器具 温湿度データロガーRC-4、及びRC-4HC各1台

測定位置 RC-4HCでベッド上の気温、RC-4でベッド下の気温を測定

暑さ対策

寝る前

寝るとき

  • 側面窓に網戸を取り付けて窓開放
  • ゲートストッパーで後部ハッチ半開+網戸
  • USB扇風機

なお、側面窓の網戸、及びゲートストッパーについては、R48様のブログをご参照ください。

 1分300円で網戸を作る!夏の車中泊用自作網戸 ハイエース200系

 夏の車中泊に!リアゲート半開きロック可能なゲートストッパーが便利 〜ハイエース車中泊〜

就寝時の状況

  • 人員 3名、いずれもベッド上で就寝
  • 冷蔵庫がフロアで稼働しているため、冷蔵庫からの廃熱あり

測定データ

ベッド上の気温、ベッド下の気温、気象庁のデータをグラフに示します。気象庁のデータは、こちらよりダウンロードしました。

なお、気象庁のデータは、宿泊場所に到着後のみプロットしてあります。

7月27日 余市町

側面窓開 後部ハッチ閉 やや寝苦しい

7月28日 余市町

側面窓開 後部ハッチ閉 やや寝苦しい

気象庁の温度データが午前3時以降急に高くなっているが、これは間違っていると思われる。

7月29日 芦別市

側面窓開 後部ハッチ閉 やや寝苦しい

ベッド下温度が高いのは、USB充電器でモバイルバッテリーを充電していた際に発生した熱が影響したものと思われる。以降、USB充電器が接触しないようデータロガーの位置を修正。

7月30日 旭川市

側面窓開 後部ハッチ開 やや寝苦しいが、夜半には快適になった

7月31日 稚内市

側面窓開 後部ハッチ閉 やや寝苦しい

8月2日 稚内市

側面窓開 後部ハッチ閉 夜中に寒くなり、窓を閉めた

この日は気象庁データと車内温度の差が小さい。この日のみジャリ敷きの駐車場に止めたことが影響したか?

8月3日 当麻町

側面窓閉 後部ハッチ閉 夜中に寒くて目が覚めた

データまとめ

上記データをまとめると下記の表のようになります。

寝心地と温度の関係

側面窓を開けることと後部ハッチの半開の効果は絶大です。風が車内を通り抜けるため、測定値は1~2℃程度しか下がっていませんが、体感では3~4℃くらい下がったように感じます。

このあたりを例によって強引にまとめると、下表のようになります。

車内冷却手段と対応温度

これは暫定版ですので、今後もデータを取って必要があれば修正していきたいと思います。

暫定的な結論

  • 車内の体感温度は、 側面窓のみ開で概ね外気温度+6℃

                                   側面窓開、後部ハッチ半開で概ね外気温度+2℃
となる。

  • 車内温度が25℃を越えると寝苦しくなる→よって、夜間の気温が概ね23℃より高いと側面窓と後部ハッチを開けても寝苦しい
  • 就寝中に30℃を越えると熱中症の危険があると言われている→後部ハッチ半開、側面窓全開でも、夜間の気温が28℃以上は危険
  • 地面が未舗装だと車内温度が低い?→今回はデータが1点のみのため、更なるデータが必要

以上、読んでくださりありがとうございます。

翌年、暑さ対策をバージョンアップして再び北海道へ出かけました


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