初めて冬の北海道を車で旅行したのは2003年。そして、この冬の家族旅行で8回目になりました。この歳になって運転がうまくなることはもはやあり得ませんが、冬の北海道特有の危険がどこに潜み、それを回避するにはどうすべきかはかなりわかってきました。そこで、今回の記事では北海道以外から来られた方が冬の北海道を車で安全に旅行するために役に立つポイントをご紹介したいと思います。
必須の装備
ここではフェリーに乗り、自分の車で北海道入りする方向けに必要な装備について記載します。レンタカー利用の場合は読み飛ばしてください。
スノーブレード(雪用ワイパー、冬用ワイパー とも)
氷点下で雪の中を走るとワイパーの可動部が凍結して固着し、ワイパーゴムが窓の曲面に沿わなくなってきれいに拭き取りができなくなります。そこで、凍結を防ぐために可動部をラバーフードで覆ったスノーブレードを使用します。冬の北海道では必須の装備です。
写真は、今回スノーブレードではなく普通のワイパーブレーを取り付けてあったリアウィンドウです。ちょっと見づらいですが、ほぼ全面に拭き残しが発生しているのがわかります。 (下部に雪が、それ以外には水が付着しています) これがフロントとなると、絶え間なく風と雪が吹き付けてきますのでたちまち前がほぼ見えなくなってしまいます。
ウォッシャー液を冬用に変更
これも視界確保のために必須です。一昨年の冬に北海道に行ったときはハイエース新車購入時に入っていたウォッシャー液のままで行ったのですが、朝起きて車を始動したときにウォッシャー液のノズルが凍りついて噴射できないことがありました。(走り出してからほどなく回復しましたが)
また、もっと危険な状況としては、知り合いが北海道でウォッシャー液のタンクに水だけを足して噴射したところ、フロントグラスが一気に凍りついたそうです。ぞっとしますね。
わたしはこの製品を使っています。入れ替えが面倒なので一年中これを入れっぱなしですが、夏は20%くらいに薄めて使用し、冬は濃度を50%くらいに上げてから北海道へ行っています。「氷解」を謳っており、窓に薄っすらとはった氷ならウォッシャー液をかけるだけで溶けてしまいますのでとても便利。ただし、関東以南では便利なこの機能も、真冬の北海道では全く役に立ちません。
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