芸備線月夜撮影

一年ほど前にこちらの記事をご覧いただきました。

その後も主として芸備線で夜間撮影をしておりましたので、撮影した画像をまとめてご紹介します。月夜と銘打っていますが、これはつまり夜の8時から10時頃に月が天頂付近にある時期を見計らって撮影しています。

もちろん、月が出ているからと言って列車の動きを止められるほどシャッタースピードを上げることはできません。しかし月夜に長時間露光をすればあたりの景色を昼同然の明るさで撮影できるので、これを列車の画像と合成すればちょっと面白い写真ができるのではないかと考えた次第。

夜になってから撮影しようとするとあたりの様子が分かっている方が好都合なので、撮影場所は下記の記事でご紹介しているところが中心です。

備後西城-平子

ここは橋の脇から撮影するのですが、橋の上の街灯が煌々と灯っており、月に関係なくあたりはずいぶん明るかったです。頭上に雲はなく月は明るく光っていましたが、列車が走る鉄橋のあたりには霧が漂っていました。(ちょっと温泉場のような感じです)

月夜の芸備線撮影

2月上旬19:39撮影 庄原方面行き

昼間の状態はこちら

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車中泊で役に立つioT温度計はどれ?

スマホで温度が確認できるioT温湿度計はどれがよい?

ioT温湿度計の便利さに目覚める

昨年暮れにふとしたことからGoveeのioT温湿度計を入手して使ってみたのですが、これがなかなか便利。スマホでBluetooth接続すると現在の温度や過去に遡ってのデータの取り込みなどができます。

わたしはハイエースの断熱効果やポータブル冷蔵庫の性能確認のために温湿度データロガーを使用してきましたが、これを車内に付けっぱなしにしておけば好きなときに好きな期間のデータを取り込むことができます。データロガーは現在の状況がわかりませんので温度の異常をすぐに知ることはできません。また、スイッチを押し忘れてデータが取れていなかったこともありましたがioT温湿度計ならそんなミスは発生しません。

アマゾンで Bluetooth 温度計 と入れて検索するとずらっと出てきますが、メーカーで言うとGovee、Inkbird などの製品が目を引きます。そして検討の結果車内はSwitchBotの温湿度計、車外はInkBirdの温湿度計を購入したのですが、以下ではこれら3社の製品を比較してみました。

試してみた三社の比較(リンクは各社のアマゾンページへ飛びます)

Inkbird

温湿度計やサーモスタット、調理用温度計などを販売しています。三社の中では唯一プローブでの測定に対応した製品を販売しています。届いた製品が一週間で故障したのですが、連絡したらすぐ返事が来て代品を送ってくれ、とても良い対応でした。 わたしの購入した大きめの機種は今のところ問題ないのですが小型のBluetooth温度計は電池の持ちが悪い、氷点下付近になると測定値がおかしくなるといったレビューが散見されます。

2022/03/16追記

故障というのは温湿度データが記録されなくなるというトラブルで、電池を抜いて入れ直したらとりあえず復旧したのですが、これでは肝心なときに必要なデータが取得できない恐れがあるので連絡して代品を送ってもらったのでした。

がしかし、3月初旬に見てみると、代品として送ってもらったものも同じ症状が出ていました。故障ではなく製品固有の問題だったようです。その後は保管してあった代品も引っ張り出して2台とも稼働させています。これなら1個でデータが取れなくてももう1個のデータで補うことができますので。

というわけで、Inkbirdの製品はおすすめできません

Govee

照明器具を主体としたスマート家電の会社です。スマート加湿器やスマートプラグなども販売しています。本体に温度表示のあるもの、ないもの、Wi-Fi機能を持ったものなど選択肢が豊富です。評判も悪くないと思います。

SwitchBot

既存の家電製品を自動操作するコントローラー、スマートプラグ、監視カメラなどのioT機器を販売しています。ハブを介して温度計、人感センサーなどを連携させることができます。温湿度計はioT機器の一つとして販売されており、種類は1機種しかありません。評判は良いと思います。

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最新IOT機器でリチウムイオンサブバッテリーを監視する

リチウムイオンに交換してみたものの・・・

ずいぶん長い間記事の更新をサボっていましたが、2021年前半にハイエースのサブバッテリーをリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換して念願の電子レンジが使えるようになりました。これで寒い冬でも暖かい食べ物にありつくことができます。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは電解液が有機溶剤ではないので発火や爆発の危険は低いとされていますが、容量が非常に大きいので少々薄気味悪く感じてしまいます。そこで安心のため電池の温度を常時監視できないかと考えていろいろと調べていました。

追加したい機能

  • バッテリーの温度を常時監視し、異常があればアラームを出す
  • ついでに、できれば冬場にバッテリーを温める機能も追加したい

方法を検討する

当初は熱電対をバッテリーに貼り付けてマイコンに繋げようなどと考えて調べたのですが、いろいろ難しそうですし費用もばかになりません。

ところが、その後車内の温度測定をBluetooth温度計に変更しようと考えて調べていたらこの手の機器がずいぶんと安価で取り扱いも簡単そうであることがわかりました。

各社調べたのですが、アマゾンで大々的に販売しているSwitchBotからIOT温度計、スマートプラグや監視カメラなどが安価に販売されており、評判も良さそうです。ただ、一つ気になるのがSwitchBotは中国の会社であること。中国製のスマートフォンや監視カメラは情報が中国に筒抜けになる危険性があると言われており、SwitchBotの製品も安全とは言えません。とはいえ国産でそろえようと思っても、同等の製品は見つかりません。

そこで、とりあえずの対策として購入した機器は自宅に持ち込まずハイエースの車内だけで使うことにしました。もちろんハブへの家電登録も行っていません。(ハイエースに赤外線リモコン対応の家電製品はありませんので・・)

購入した機器

SwitchBot 温湿度計

スマホでBluetooth接続して測定データを確認できます。また、今回購入したハブと組み合わせるとインターネットでもデータを確認できるようになります。(ただし、ハブはWi-Fi環境に設置する必要があるので車内でポケットWi-Fiを稼働させておかなくてはなりません)

switchbot温湿度計

 SwitchBot Hub Mini

これは室内に設置するとテレビや照明の赤外線リモコンを登録して遠隔操作できるようになるのですが、今回は車外から温湿度計のデータを見るために設置しました。ハイエース車内に家電製品はないので何も登録していません。

switchbotハブミニ

SwitchBotスマートプラグ

このプラグは温湿度計とは異なり、単独でWi-Fiに繋いで車外から操作が可能です。また、温度計と連携して「車内の温度が○℃以下ならヒーターを入れる」といった使い方もできます。

switchbotスマートプラグ

SwitchBot 防犯カメラ

温湿度計、スマートプラグなどがとても調子が良いので、これも買い足しました。出先で長時間車を離れる際、防犯カメラとして使います。(最近遠出していないのでまだ実戦投入はしていません)

switchbot防犯カメラ
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磐越西線絶景撮影地9選

やっとたどり着きました

2019年秋、そして2021年冬に只見線に撮影に行きました。毎回只見線の後は磐越西線を回ろうと準備していくのですが、毎回只見線で力尽きて(もしくは時間切れで)磐越西線には行けませんでした。

しかし、今回は只見線の撮影が思いの外順調に進んだため、多少時間と体力に余裕を残して磐越西線を回ることができました。

二日間の撮影はいずれも平日で、SLは撮影していません。(別記事でも書きましたが、誰も居ない場所でばかり撮影していたら、なかなかSLを追いかける気力が沸いてこなくなってしまって・・・)磐越西線は、私のお気に入りだった三江線同様川沿いを走っているため、様々な鉄橋があって面白かったです。お陰で画像の大半が鉄橋を走る列車になってしまいましたが・・・。

本記事では、磐越西線の撮影地を東から西に向かって順番にご紹介します。

山都-荻野

ここはGoogleストリートビューで見つけました。駐車できるかどうか心配だったのですが、道幅が思っていたよりも広く交通量も私が行ったときは少なかったので問題ありませんでした。

久しぶりの磐越西線は、車両がすっかり入れ替わっていますね。以前来たときはキハ110系が多かったもののキハ40系はもちろんのことキハ52も走っていました。それが今やキハ110がほぼ駆逐されて大半が小綺麗な新型車両とは。

11月上旬8:11撮影 会津若松方面行き

光線状態

立ち位置のうしろが山なので、午前中は山に日光が遮られてしまい、陽が当たるのは昼過ぎの限られた時間のみと思われます。

地図

Googleマップ

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2021年7月版只見線ダイヤグラム現地撮影地情報入り

本ダイヤグラムについて

ご無沙汰しております。2021年7月号JTB時刻表に準拠した只見線のダイヤグラムを掲載しましたので撮影にお役立てください。ダイヤグラムは、ダイヤ作成ソフトOuDia(http://take-okm.a.la9.jp/oudia/)を用いて作成しました。

ダイヤグラムは5:00から25:00までを4ページに分けて掲載しました。

ダイヤグラムには旧田子倉駅の位置を記載しましたので、列車通過時刻の目安としてお役立てください。

なお、図中に記載した撮影地の番号は、下記の2つの記事の撮影地につけたカッコつき数字に対応しています。


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新日本海フェリー家族割で小学生無料(2021年夏)

個室なら大人一人に小学生一人無料

2019年に実施され、2020年夏はコロナのため実施されなかった家族割がこの夏は実施されます。(実のところ、去年の夏はサイトをマメにチェックしていなかったのでひょっとしたらひっそりと実施されていたのかもしれませんが、わたしは告知を見つけられませんでした)

新日本海フェリーHPより引用

割引内容はほぼ2019年同様ですが、適用期間は7月末まで。(2019年は8月の盆明けにも実施されていました)

  • 期間限定(2021/7/16~7/31)
  • ステートAかステートB利用の場合
  • 大人一人に小学生一人無料(ただし、大人と小学生は親+子、祖父母+孫、大人運賃の兄・姉+弟・妹 という家族同士でなくてはならない)
  • 乗船28日前までに電話か窓口(インターネット不可)で予約し、予約日を含めて3日以内に精算

一見すると割引条件は前回同様なのですが、実は夏旅55割との併用ができなくなっています。なぜなら、この夏の夏旅55割は7/15で終わってしまうので。

2021/04/16追記

夏旅55割は7/31まで延長されましたので、併用も可能なはずです。(一昨年は可能でした)

2021/04/29追記

家族割実施期間に8/16~8/21日が追加されました。また、夏旅GOGO割に8/16~8/31日が追加されましたので、北海道からの帰路にも併用で使えそうです。

2021/04/30追記

北行きの便を予約したところ、夏旅GOGO割と家族割の併用は可能でした。同じ人が複数の割引を使わなければ併用とは見なされない模様です。

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呉線絶景撮影地9選

車では回りづらい呉線の撮影地

呉線は拙宅から近いのですが、なかなか足が向きませんでした。以前下見に行ったことがあるのですが、国道から集落に入る道はどこも狭く、路肩の駐車スペースやコインパーキングもありません。車で回るのがかなり難しそうに思われたため、それっきりになっていました。しかし、暗所の撮影に強いと言われるEOS R6の性能を試すなら、海辺の日の出・夕暮れが良かろうと考えて今回重い腰を上げた次第です。

三原-須波1

瀬戸内海の眺望を堪能できると聞いていた筆影山ですが、わたしは行ったことがありませんでした。今回初めて車で登ったのですが、道路の状態は秘境路線大井川鐵道井川線沿線と大差ない細道。向こう側は崖の斜面なのにガードレールがない箇所もちらほらあったりして、ちょっとハイエースでは来たくない場所ですね。(わたしは妻の軽自動車を借りて行きました)

この写真は三原駅側から筆影山に登る途中から撮影しています。

呉線絶景撮影地

3月中旬11:41撮影 呉方面行き

光線状態

午前中順光です。

夜の写真はこちら。列車の周りが真っ暗になってしまいました。もう少し早く来れば良かったのかもしれませんが、次項の場所で夕暮れの写真を撮ってから来たものですから・・・

呉線絶景撮影地 夜間撮影

3月下旬19:33撮影 呉方面行き

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断熱されていない車の中で暖かく過ごすにはカーテンが最強

断熱パネルをカーテンに代えた理由

当初は 以前の記事 冬でも快適車中泊 ハイエース断熱化で車内温度はどうなる? でご紹介した断熱パネルを作り、側面、及びリアゲートの窓を断熱していました。しかし、取り付け取り外しが思いの外面倒なのと外したパネルの置き場所を車内に確保するのが大変なため、2018年の冬からは荷室の四方に配置したカーテンだけで過ごしてきました。

カーテンだけだと車中泊時の室内が冷え切ってしまうのではないかと危惧していましたが、断熱板と比べてさほど寒い思いをすることもなく現在に至っています。

カーテンが暖かいことをデータで裏付けたい

翌朝冷え切っているのは断熱板もカーテンもさほど変わりません。しかし、カーテンの方が暖かさが逃げにくく、現地に到着して暖房を切っても長時間快適に過ごせることが体感でわかってきたのでこれをデータで裏付けることにしました。

現在の断熱状況

車体

下記の通り、見よう見まねのDIY断熱なのでお世辞にも完璧とは言い難いです。

  • 天井 DIYで断熱材(グラスウール)を封入。
  • 側面 窓はそのまま、内張を自力で剥がせた場所には断熱材(銀マット)を貼付。
  • 床面 購入時、荷室床面に敷いてあったフロアマットの下に断熱材(銀マット)を貼付。

車内

①床面 ベッドキットの上に、以前の記事でご紹介したウレタンマットレスを敷いています。
②ベッド前がわ 以前の記事でご紹介した断熱カーテンを使用しています。
③ベッド後ろがわ こちらは外光を取り入れる必要はないので、カーテン 遮光1級幅100cm×丈120cm を使用しています。
④側面 本当はベッド前側に使用している断熱カーテンと同じ素材で丈の短いものが欲しかったのですが、見当たらなかったので ミラー カフェ カーテン 幅140cm X 丈70cm   を使っています。

車内の状況は下記の通りです。(散らかっていてすみません)

車内の断熱状況
車内の断熱状況
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【一日100Wh以下】車載冷蔵庫で手作りおかずを長期保存する

撮影には行きたいが、外食は避けたい

2020年3月以降ずっと引きこもっていたのですが、木次線・芸備線の撮影に行ったのが引き金になってこれ以上我慢できなくなり、2021年1月に大糸線撮影に出掛けました。2月になって今度は只見線と、そのついでにあわよくば大糸線も、ということでまた出掛けることにしました。色々な情報から推察すると、どうやら他の人と同じ場所で食事をするのを避け、車外では必ずマスクを着用していればコロナ感染の危険性は大きく下がりそうに思われましたので外食は避け、極力持参した食料で食いつなぐことにしました。(なお、いつもながら宿泊はすべて車中泊です)

2021年1月に大糸線に出掛けたときは妻に惣菜を詰め合わせた弁当を5個作ってもらってこれを毎日1個食べていましたが特に問題なし。そこで、今回は(なんと)10準備してもらいました。1日1個×10で食べ切ろう、という算段です。

なお、念のため申し上げておくと一日一食というわけではなく、朝、昼はこれも自宅から持参したチーズやミックスナッツ、カップラーメン、野菜ジュースなどを食べてしのいでいます。

ポータブル冷蔵庫の設定

大糸線撮影で5日間もたせたときは、Terzo冷蔵庫の温度設定を3℃にしました。こうすると冷蔵室壁面の温度は0℃前後になり、5日後でも味の劣化はありませんでした。今回もこれにならって0℃前後の半冷凍状態で保管することにしました。ご覧の通り、Terzo冷蔵庫はほぼ満タンです。ちなみに、画像右端の小部屋は冷蔵されない区画で、200ml紙パックが綺麗に8個収納できるので重宝しています。

Terzo冷蔵庫の中は満杯

なお、わたしが所有するエンゲルポータブル冷蔵庫の温度設定はダイヤル式で、毎回きっちりと0℃前後に温度設定するのは難しい。そこで、こういった用途には迷わずデジタルで温度が設定できるTerzo冷蔵庫を使います。(もちろん、大容量というのも大きな理由です)

食べる前にエンゲルポータブル温蔵庫を使って温めます。おかずは1.5時間くらいで暖まるのですが、ご飯は麦が多いせいか3時間くらい温めないとふわふわのご飯になりませんでした。(なお、エンゲルポータブル温蔵庫の加熱温度は頑張っても57℃程度ですので、70℃以上の中心部加熱が必要とされる食中毒菌の殺菌には使えません)

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【EOS R6】暗闇でのAIサーボAF追従能力を試す

前回の記事では暗闇でのEOS R6の高感度撮影性能をテストしました。このときは基本的にワンショットAF+置きピンで撮影しましたが、今回はAIサーボAFを使って暗闇でどこまでAF撮影できるのかを試してみます。前回は芸備線でしたが、今回は呉線です。夕方、及び早朝の時間帯に走る列車のAIサーボ撮影を行い、ピントの合い具合を検証しました。

撮影地

ポインターのある位置が立ち位置で、ここから南東を向いて撮影しました。ポインターが左上に来るように地図をスクロールしていただくと、線路は海岸線に沿って緩やかな曲線を描いているのがおわかりいただけると思います。立ち位置から列車迄の距離は手前が200m、一番遠くが400mくらいあり、サーボAFが働いているかどうかを試すのに格好の撮影地です。

昼間の景色はこんな感じです。

撮影地の状況

撮影結果

日の入り前にも撮影しましたが、光量が十分あってISO1000程度で問題なく撮影できましたので省略します。(ちなみに、上に掲載した写真はそのうちの一枚です)
今回の撮影は、マニュアルモード(M)フレキシブルAEモード(Fv)で撮影しています。フレキシブルAEモードとは、EOS Rで新登場の撮影モードで、シャッター速度、絞り、露出補正、ISOのなかから任意の値を設定すると適正露出となるように(露出補正以外の)残りの項目を自動設定してくれるというものです。(詳細はこちらの記事をご参照)

今回わたしはシャッター速度と絞りを両方とも指定したので、ISO感度のみが自動設定されることになります。

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